中国、サムスンの「半導体チャーター機」不許可…役員社員200人の出張足止め


極端紫外線(EUV)工程を持つ華城(ファソン)キャンパスファウンドリの生産ライン[写真 サムスン電子]
極端紫外線(EUV)工程を持つ華城(ファソン)キャンパスファウンドリの生産ライン[写真 サムスン電子]

中国が韓国のビジネス客向けに導入した韓中ビジネス客入国手続き簡素化制度(ファストトラック)を中断したことが12日に確認された。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されるためだが、韓国企業関係者の中国出張が困難になった。

12日のサムスン電子など業界によると、サムスン電子は13日に中国の西安と天津にチャーター機2便を送る予定だったが、中国民航局は今週初め一方的に運航取り消しを通知した。この便を利用して中国出張を控えていた役員社員は200人余りだ。

このうち西安はサムスン電子唯一のメモリー半導体生産基地がある所だ。李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が5月に直接訪ねるほど重要度が高いところだ。西安工場増設に向けた技術人材が出国を控えた状況で突然足止めされることになった。天津にはサムスン電子唯一の中国内テレビ工場がある地域だ。サムスン電子の年内のベトナム統廃合計画に支障が出るものとみられる。

5月に中国がサムスン電子の半導体人材200人ほどを「特別入国」させて開かれた韓中ビジネス客のファストトラックが半年ぶりに中断された状況だ。外交部もサムスン電子チャーター便取り消しについて確認に入った。

サムスン電子関係者は「チャーター便取り消しそのものは事実」としながらも、「外国人の中国入国が禁止されたのではない」と話した。サムスン電子は中国の対韓ファストトラックが中断された理由について、上海や天津などの地域で再び新型コロナウイルス患者が発生しているためと把握している。



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