「ひき逃げだぞ。すぐ戻れ」と声かけたら再び逃走…スマホでナンバー撮影、逮捕につなげる


 ひき逃げ事件で現場から逃走する車両を追跡し、ナンバープレートを撮影するなど早期解決に貢献したとして、静岡県警清水署は12日、静岡市清水区の会社員の男性(32)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、男性は10月18日夕、清水区内の市道をバイクで走行していた際、軽乗用車と自転車が衝突する事故を目撃した。軽乗用車が走り去ったため、追跡したところ、軽乗用車は近くの駐車場で停車した。運転席の男に「ひき逃げだぞ。すぐ戻れ」と声をかけたが、男が再び逃げたため、スマートフォンでナンバーを撮影し、110番した。

 この写真が決め手となり、清水署は翌19日、静岡市内の20歳代の男を道路交通法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕した。自転車の60歳代女性は左手を骨折する大けがを負った。

 感謝状を受け取った男性は「絶対に逃がしたくないと思った。自分も加害者になりかねないので、安全運転を心がけたい」と話した。小川敏行署長は「遺留品が少なく、困難な捜査が予想されたが、素早い検挙ができた」と感謝を述べた。



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