元妻が乳がんに。それを知った世の夫はどうするか。タケノコ農家兼農家タレントとして活動する風岡直宏さんはいま、抗がん剤治療を続ける元妻の友紀さんを支えています。友紀さんを襲った現実を風岡さんは見過ごせませんでした。
■ステージ2の乳がんが発覚した元妻を支えて
人気バラエティ番組『沸騰ワード10』に出演し、タケノコ王の名で話題となった風岡直宏さんは、農家タレントとして今年再出発しました。静岡県富士宮の直売所を昨年夏に閉めるも、今年2月に再開。地元を拠点に、タケノコ農家と農家タレントの2足のわらじをはき、フリーで活動中です。マネージャーを務めるのは元妻で、現在はパートナーである友紀さん。しかし彼女は昨年5月にステージ2の乳がんが発覚し、現在も抗がん剤治療を受けている身。風岡さんは彼女をサポートする立場でもあります。
「結婚したのは僕が30歳のときです。ひとり息子に恵まれました。ただ結婚生活が続いたのは10年あまり。僕の金遣いの荒さに嫌気を差し、別れを告げられてしまったのです…」
以来、友紀さんとの交流はほとんどなし。しかし、ある日、子どもが通う小学校の先生からかかってきた電話で、異変を知ることになります。
「彼女は、心の病を発症していたんです。息子の担任の先生に伝えられ、数年ぶりに電話したら、あきらかに元気がない感じで。後日、会いに行きました。顔を合わせると、ふつうじゃないんですよ。おどおどした表情で以前とまるで違っていて。髪の毛がベトベトで、聞けば1か月以上お風呂に入ってないと。これはまずいと思ってすぐに入院させました」
離婚後、両親の介護に追われる日々を送っていた友紀さん。ひとりっ子だったため、頼れるきょうだいはいなかったそうです。看病のすえ、母親は死去。友紀さんを心の病が襲ったのは、葬儀を終えた3か月後でした。
「退院してからも2年間は仕事ができず、実家にひきこもり状態でした。僕と息子で彼女を外に連れだして気分転換をはかった結果、病状は徐々にやわらいでいきました。現在は薬を飲まなくていい状態まで改善しています」






