「好機到来」と受け止める韓国、デジタル海図に日本海表記されず…ロビー活動を活発化へ


 【ソウル=豊浦潤一】韓国はIHOのデジタル版海図に「日本海」など海域の名称が表記されないことを受け、世界各国の地図や教科書に「東海(East Sea)」の名称を普及させる好機が到来したと受け止めている模様だ。デジタル版海図が国際社会で主流となり、日本海の単独表記が国際標準ではなくなると期待しているとみられる。

 韓国はIHOで1997年から「東海」を併記すべきだと主張してきた。国際社会が表記を決める上で、日本海を単独表記する現行の「大洋と海の境界」が最も有力な根拠となってきたからだ。

 韓国はこれまでも、米グーグルなどに「東海(East Sea)」の表記を働きかけてきた。現在、「グーグル」の米国版地図は「Sea of Japan」の単独表記だが、拡大すると「(East Sea)」も併記される。韓国は、今回の決定を弾みに「『東海』表記の普及に向けた各国でのロビーや宣伝活動を活発化させる」(韓国政府関係者)方針だ。



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