新型コロナに強かった、KOSPI上場企業の純益45%急増


売り上げは少し減ったが純利益は40%以上増加した。KOSPI上場企業の7~9月期業績を韓国取引所が分析した結果だ。純利益だけ見れば新型コロナウイルスの衝撃から抜け出したように見える。だが最近の新型コロナ感染再拡大を考慮すると安心するのは早い状況だ。

韓国取引所はKOSPI市場に上場した12月決算法人590社の7-9月期業績(連結財務諸表基準)を分析した結果を18日に出した。これら企業の売上額は503兆647億ウォンで前年同期より2.5%減った。これに対し7-9月期の営業利益は36兆4475億ウォンで1年前より27.5%増加した。同じ期間に純利益は25兆6285億ウォンで44.5%増えた。

企業の収益性を示す指標である売上高営業利益率は7-9月期に7.25%を記録した。昨年7-9月期の5.54%より1.71ポイント高まった。1年前には1万ウォン分の商品を売った時に554ウォンが利益となったが、今年は725ウォンが残ったという意味だ。

半導体など主要輸出品目が新型コロナウイルスの衝撃を乗り越えて回復傾向に転じたことが主要企業の業績好調につながった。主役はKOSPI時価総額1位であるサムスン電子だった。サムスン電子の7-9月期純利益は9兆3607億ウォンを記録した。前年同期より48.9%増加した。上場企業の業績改善は全面的にサムスン電子に依存したものではなかった。サムスン電子を除いた上場企業の営業利益は1年前より15.7%、純利益は42.1%増加した。韓国取引所が分類した17業種のうち14業種で純利益が増えた。

飲食業種の7-9月期純利益は1年前より85.5%増加した。新型コロナウイルスで外食の代わりに家で食事をする人が増えた影響とみられる。このほか通信が74.2%、電機・電子が61.4%、流通が27.1%など純利益増加幅が大きかった。航空会社を含む輸送・倉庫業種も7-9月期には775億ウォンの黒字に転じた。これに対し自動車を含む輸送装備は21.9%減、建設は23.0%減と1年前より純利益が減った。

7-9月期には上場企業の74.9%が黒字を出した。黒字から赤字に転落した企業の60社より赤字から黒字に転換した企業が91社と多かった。ロッテ持ち株は4-6月期の399億ウォンの純損失から7-9月期には1579億ウォンの黒字に転じた。

ただ今年に入り9月までの累積業績は依然として低調だった。新型コロナウイルスによる業績不振から完全に抜け出したとはいいにくい理由だ。サムスン電子を除いたKOSPI上場企業の1~9月の累積営業利益は52兆955億ウォンで1年前より18.8%減少した。サムスン電子を含めた営業利益79兆424億ウォンも6.8%減った。

KOSDAQ上場企業の7-9月期業績も回復傾向だった。KOSDAQ上場企業958社の7-9月期売上額は50兆6740億ウォンで昨年7-9月期より5.3%増えた。営業利益は31.4%、純利益は3.9%増加した。売上高営業利益率は7.0%だった。1年前より1.39ポイント高まった。

証券会社は10-12月期にも上場企業の業績改善が続くと期待する。金融情報業者Fnガイドによると、証券会社が推定したKOSPI上場企業の10-12月期営業利益は36兆ウォン水準だった。7-9月期と似た数値だ。変数は新型コロナウイルスの感染再拡大の可能性だ。

IBK投資証券リサーチ本部長のチョン・ヨンテク氏は「韓国だけでなく欧米などで新型コロナウイルスの拡散傾向が強くなっている。その強さと期間により業績が再び鈍化する可能性もある」と話した。彼は「業種別に業績が二極化している点も注意深く見る必要がある」と付け加えた。

ドル安ウォン高傾向が輸出企業に負担を与える恐れもある。7-9月期に1ドル=1160~1200ウォンで推移しウォン相場は最近1100ウォン台に近付いた。18日のソウル外国為替市場でウォン相場は前日より2.8ウォン上昇の1ドル=1103.80ウォンで取引を終えた。



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