コロナ感染者急増の大阪 病床計画で「誤算」 医師ら「非常事態近い」危機感訴え

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コロナ感染者急増の大阪 病床計画で「誤算」 医師ら「非常事態近い」危機感訴え

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 「これまで経験したことのない規模の(感染者の)入院・宿泊調整をしている。極めて厳しい状況だ」。会議の冒頭、府健康医療部の藤井睦子部長は強い口調で訴えた。会長の朝野(ともの)和典・大阪大教授も「従来のやりかたを抜本的に変えないと、あっという間に医療は逼迫(ひっぱく)する」と述べた。

 ◇「12月には準備床数上回る」最悪の想定も

 この日示されたシミュレーションでは、16日以降に新規感染者数が前週比1・5倍ずつ増える最も深刻なケースで、重症者数は12月8日には目標最大床数(215床)を超える。「1・2倍」のケースでも、12月9日には非常事態を想定した床数(150床)を上回る。府内では11月14日に過去最多となる285人の感染を確認。18日はそれに次ぐ273人で、重症者は72人、重症者用病床使用率は35%だった。夏場の「第2波」では、感染者数から約2週間遅れて重症者数のピークが訪れており、重症者は今後も増える可能性が高い。

 「誤算」も重なった。府は「現在、最大206床の重症病床を確保している」とするが、医療機関では常に全床を空けているわけではなく、普段は別の病気の患者に使用でき、感染状況に応じてコロナ用に病床を確保する仕組みだ。府は9日、実稼働150床を目標に医療機関に通知を出したが、18日現在111床しか確保できていない。冬を前に脳疾患や心臓など循環器疾患の患者が増加し、新型コロナのために病床を空けづらい状況が続いているからだ。

 ◇医療体制引き上げ、最高レベル「フェーズ4」に

 府はシミュレーション結果を受け、19日に医療体制を最高レベルの「フェーズ4」に上げ、医療機関への協力要請を強める。また、中等症者用病床のある医療機関の一部に重症者の受け入れを依頼▽人工呼吸器を要する患者を優先して重症者用病床に入れる▽医師が認めた場合は入院患者を宿泊療養にする――など、効率的な運用も進める。りんくう総合医療センターの倭(やまと)正也感染症センター長は「体制を整えるのは、思っている以上に時間がかかる」と指摘し、朝野教授は「社会のブレーキもちゃんと(かけるべきだ)。これは大阪府の責任だ」と訴えた。

 府は大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)の敷地内に建設中の重症者専用臨時病棟「大阪コロナ重症センター」について、12月中にも運用開始を目指す考えも示した。医療法を特例的に適用し、府内の医療機関から1日最大約60人の要員派遣を受けて治療にあたる予定。【松本光樹、近藤諭】

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