【ソウル=豊浦潤一】韓国大統領府は23日、南官杓(ナムグァンピョ)駐日大使の後任に姜昌一(カンチャンイル)韓日議員連盟前会長(68)を内定したと発表した。
姜氏は済州道(チェジュド)出身。東京大学で修士、博士号を取り、日本を長く研究してきた歴史学者で、2004~20年、国会議員に4回当選し、韓日議員連盟の幹事長と会長を歴任した日本通だ。
日韓関係は、「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」訴訟問題が2年以上も解決されず、硬直化している。大統領府によると、姜氏の起用は9月に菅内閣が発足したことを受けたもので、姜氏の日本政界への人脈を生かしつつ「未来志向的な両国関係へと進む契機となることを期待する」としている。