[ジュネーブ/チューリヒ 3日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)の幹部は3日、新型コロナウイルスワクチンを巡る明るい見通しは驚異的で、これまでの流れを大きく変える「ゲームチェンジャー」になる可能性があるという見方を示した。
英政府は2日、米ファイザーなどが開発したコロナワクチンの緊急使用を承認。来週から接種が始まる見通しとなった。
世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は、ワクチン供給が当初は非常に限られるため、各国とも接種の優先順位を決める必要があるものの、高齢者や医療従事者、患者を優先すべきとの考えがコンセンサスになりつつあるとした。
また、新型コロナがなお多大な被害をもたらす恐れはあるが、各社のワクチン治験結果が良好なことから、見通しは明るいと指摘。「ワクチン候補が多くなるほど、成功の機会も増す。ワクチンと他の公衆衛生対策を組み合わせることで、コロナの急性期収束や経済再建が手の届くところまで近づく」と述べた。