
文在寅大統領の支持率が37.4%と急降下し過去最低となる一方、不支持率は57.3%と過去最高となりました。12月3日に公表された世論調査によるもので、文大統領を支える与党の支持率も野党に逆転され、足下も揺らぎつつあります。背景にあるのは文在寅政権と検察の対立です。大統領周辺のスキャンダルについて捜査を推し進める検察に対し、文在寅政権が検察トップの職務を停止する強攻策に出たため、国民に「やりすぎ」と受け止められたのが原因と見られます。検察改革を悲願とする文大統領ですが、職務停止命令の是非は法廷闘争になっていて、政権への逆風はしばらく続きそうです。(ソウル支局長 渡邊)
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