サムスン電子、世界1位のTSMCとファウンドリー市場でシェア格差縮められるか

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極端紫外線(EUV)工程を持つ華城(ファソン)キャンパスファウンドリの生産ライン[写真 サムスン電子]
極端紫外線(EUV)工程を持つ華城(ファソン)キャンパスファウンドリの生産ライン[写真 サムスン電子]

サムスン電子がファウンドリー(半導体委託生産)世界1位である台湾TSMCとのシェア格差をなかなか縮められずにいる。サムスンが一歩追いかければTSMCが再び逃げる局面が続いている。

◇TSMC55.6%、サムスン16.4%の見通し

市場調査会社のトレンドフォースが8日に明らかにしたところによると、10-12月期の世界のファウンドリー市場シェアはTSMCが55.6%、サムスン電子が16.4%と予想される。予想シェア格差は39.2ポイントで、7-9月期の36.5ポイントより広がるものとみられる。1-3月期のTSMC54.1%、サムスン15.9%で38.2ポイントの格差から、4-6月期にはTSMC51.5%、サムスン18.8%で32.7ポイントに縮んだが、7-9月期以降はサムスンの追撃をTSMCがかわして過半独走体制を固める姿だ。

◇売り上げ増加率はサムスンがTSMCをリードか

ただ、10-12月期の売り上げ増加率はサムスン電子がTSMCより高いと予想される。トレンドフォースはサムスンのファウンドリー売り上げを前年同期比25%増の37億1500万ドルと予想した。TSMCは同じ期間に21%増の125億5500万ドルを記録する見通しだ。ファウンドリー上位10社の総売り上げは前年同期比18%増加した217億ドルと予想される。台湾UMCがシェア6.9%で3位、米グローバルファウンドリーズは6.6%で4位となる見通しだ。中国SMICは4.3%で5位を維持するものとみられる。

◇サムスン、ファウンドリー売り上げで来年大幅成長可能

半導体業界では来年もファウンドリー市場の好況が続くとみる。特に7ナノ、5ナノプロセスの生産が可能なTSMCとサムスン電子に恩恵が集中すると予想される。SK証券のユン・ヒョクチン研究員は「TSMCとサムスン電子のファウンドリーの生産能力はフルブッキング状態という。クアルコム、アップル、エヌビディア、AMD、インテルなど5ナノ以下のプロセスを求める大型ファブレスの途轍もない需要が待機している状態」と分析した。ユン研究員は「サムスン電子ファウンドリーは来年にイメージセンサー(CIS)と電力半導体(PMIC)などの発注量増加、エヌビディアとクアルコムのチップ受注を基に大きく成長するだろう」と予想する。大信証券もやはり最近の報告書で「サムスンのファウンドリーの来年の売り上げは前年比25%成長し、市場平均成長率を超えるだろう」と予想した。

◇EUV装備確保競争でリードするTSMC

最近社長団人事でファウンドリー事業部長(社長)を交替したサムスン電子が来年にTSMCとシェア格差をどれだけ減らせるかも注目される。関連業界では生産・工程能力でリードするTSMCが当面は大幅にシェアを渡すことはないということに異論はない。半導体の微細工程に必須の極紫外線(EUV)露光装備もやはりTSMCが多く確保している。台湾のデジタイムズと証券業界によると、今年末基準でTSMCとサムスンが保有するEUV装備はそれぞれ40台と18台と推定される。来年にはTSMCが20台、サムスンが10台ほどを購入すると予想される。

◇サムスン、シェア格差を小幅に減らす見通し

ただし、サムスン電子が5ナノ以下の量産を増やし、相次ぎ大型契約を受注して来年には小幅ではあるがシェア格差が減る可能性が大きい。サムスン電子は7-9月期の業績カンファレンスコールで「現在顧客から高性能微細化工程に対する要求が大幅に増加している。2021年は市場成長率を上回ってシェアが意味ある上昇を記録すると期待する」と明らかにした。

現代車証券のノ・グンチャン研究員は「TSMCが7ナノ以下の需要をすべて引き受けるのは難しい状況。サムスン電子が顧客数を拡大するほかない市場構造」と分析した。トレンドフォースは9月末基準5ナノプロセス市場で20%にとどまったサムスン電子のシェアが来年には40%に上がると予想した。

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