DRAM価格が今月7%の急反騰…スーパーサイクル始まった

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第2世代10ナノ(1y)級DDR5 DRAM。 [写真 SKハイニックス]
第2世代10ナノ(1y)級DDR5 DRAM。 [写真 SKハイニックス]

DRAMの現物価格が急騰している。来年のDRAM供給不足の見通しに最近マイクロン台湾工場の停電事故まで重なったためだ。DRAMのスーパーサイクル(長期価格上昇)進入のタイミングが予想より前倒しされる可能性が大きくなっている。

DRAMエクスチェンジによると、9日のPC用DRAM(DDR4 8Gb基準)は前日比0.58%上がった2.972ドルで現物取引された。8日の現物価格は前日より2.55%上昇した2.955ドルを記録した。同日モバイル用LPDDR4(16Gb)は1.17%上がった8.495ドルで取引された。DRAM現物価格は10月中旬から下落が続いていたが今月1日から反騰に転じた。PC用DRAMはこの1週間で7.3%上昇した。現物価格は通常2~4カ月の時間差を経て大量取引時に決められる固定価格に反映される。

DRAM業況と価格推移を示すDRAMエクスチェンジのDXI指数も騰勢に方向を定めた。8日のDXI指数は2万671ポイントで前日より2.5%上がった。10月13日から50日間で6.2%下がったDXI指数はこの1週間に9.1%上昇した。DRAMエクスチェンジは「DXI指数はDRAM産業の生産価値だけでなく、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロン、エルピーダ、南亜科技などDRAMメーカーの株価とも相関関係がある」と説明する。来年のスマートフォン市場回復の見通しとデータセンター企業の注文再開、DRAMメーカーの低い在庫水準、マイクロンの停電事故による供給不安への懸念などを考慮するとDRAM固定価格は来年1-3月期から本格的に上がる見通しだ。

これに対しメモリー半導体のもうひとつの主軸のNAND型フラッシュ価格の上昇はもう少し時間が必要とみられる。ガートナーによると、世界のメモリー半導体市場でNAND型フラッシュが占める割合は約40%だ。サムスン電子の半導体売り上げの約30%、SKハイニックスの全売り上げの25%前後を占める。特にSKハイニックスは10月に10兆3000億ウォンをかけてインテルのNAND事業部を買収するなど事業拡張に力を入れている。DRAM市場の長期好況が予想される中でNAND価格まで上がれば来年にはサムスン電子とSKハイニックスが収益性に両翼を付けることになる。

だが6月以降下落が続いたNAND型フラッシュの固定価格は11月には横ばいとなった。現物価格は上昇の兆しが見られない。NAND型フラッシュが使われるソリッドステートドライブ(SSD)価格は下落が続いている。

NAND型フラッシュ価格が下落する根本的な理由は「供給過剰」だ。サムスン電子とキオクシア、ウエスタンデジタル、SKハイニックスなどが増設競争をしながら需要より供給が多い状況が続いている。ここに上半期に価格を支えたサーバー需要も減った。

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