
在韓国日本大使館の冨田浩司大使が、次の駐アメリカ大使に就任することが内定しました。冨田氏はバイデン次期大統領が副大統領だったオバマ政権時代に北米局長を務め、アメリカの新政権に多くの人脈を持っているためです。一方、文在寅政権は、オバマ政権当時のアメリカ外交担当者を、敵対する朴槿恵前政権から任命されたことなどを理由に冷遇し、一部を退職に追い込みました。この結果、バイデン人脈は野党側に集中し、文政権はアメリカ新政権へのパイプを失っていると韓国メディアが指摘しています。保守と進歩に分断された韓国内部の問題が、同盟国アメリカとの外交にも影響を及ぼしています。(ソウル支局長 渡邊)
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