中村哲医師がアフガニスタンで凶弾に倒れて1年。残された者たちは、その歩みを止めていない。
【画像】中村哲医師の信念が絵本に 日本でも出版
12月4日、日本で出版された1冊の絵本。物語は、こんな言葉から始まる。
絵本:
いま目の前に広がっている豊かな緑と子供たちの笑い声に包まれたこの光景からは、想像できないかもしれません。ある人がやってきて、乾いた砂漠を緑の大地に変えてくれたのさ
日本人医師・中村哲。この物語の主人公だ。
中村哲医師:
真夏は(水位が)1.5メートル上がる。その時に崩れないようにしている
百の診療所よりも、1本の用水路を。
中村医師は、干ばつにあえぐアフガニスタンの荒野に7年の歳月をかけて用水路を築き、約1万6,000haを緑化。実に65万人もの自給自足を可能にした。
現地住民:
何もなくて違う村に逃げていたんですが、故郷に戻ってくることができました。いろいろな仕事があるので、この土地で幸せな生活を送れています
絵本:
村人たちにとって、中村先生と過ごした日々は、まるで遠い日の夢のようです。今はもう、中村先生はいません