【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は16日、拉致問題を含む北朝鮮による人権侵害を非難し、拉致被害者の即時帰国を求める欧州連合(EU)提出の決議案を議場の総意(コンセンサス方式)により投票なしで採択した。
同種の決議案採択は16年連続。
採択に先立つ演説で、北朝鮮は決議案を拒絶。中国などはコンセンサスに加わらなかった。日本は例年EUと決議案を共同提出してきたが、昨年に続き今年もこれを見送り、決議案への賛同を示す共同提案国となるにとどまった。拉致問題解決に向けた糸口を探りたい思惑もあるとみられる。