ＬＧエレクトロニクスは米シリコンバレーに本社を置くテレビ広告・コンテンツデータ分析スタートアップのアルフォンソに約８０００万ドルを投資して株式の５０％以上を確保したと明らかにした。［写真 ＬＧエレクトロニクス］
ＬＧエレクトロニクスが米国のテレビ広告・コンテンツデータ分析会社のアルフォンソを買収した。業界ではこれまでテレビ完成品の生産・販売に注力したＬＧエレクトロニクスがアルフォンソの買収を契機にスマートテレビコンテンツ強化に出るだろうという分析が出ている。
◇８０００万ドル投資し株式の５０％以上確保
ＬＧエレクトロニクスは７日、アルフォンソに８０００万ドル（約７５７億円）を投資して株式の５０％以上を確保したと明らかにした。２０１２年設立されたアルフォンソは米シリコンバレーに本社を置きデータ分析を専門にする企業だ。独自に開発したＡＩ映像分析ソリューションを通じ北米だけで１５００万世帯のテレビ視聴データを確保している。ここで得たデータ情報を数百社のグローバル企業に提供している。
ＬＧエレクトロニクスは主力事業であるテレビ部門にアルフォンソのデータ分析能力を組み合わせる方針だ。例えばＬＧエレクトロニクスのスマートテレビで提供している無料動画チャンネル「ＬＧチャンネル」の消費者視聴データなどを分析した後、各視聴者向けにカスタマイズされた放送と広告を提供する形だ。ＬＧエレクトロニクス関係者は「データ分析の正確度が高いほど個人向けサービスに対する広告主と視聴者の満足度が高まるだろう」と話した。
◇具光謨「顧客細かく理解しなければ」というメッセージとリンク
これはＬＧグループの具光謨（ク・グァンモ）代表が４日の新年辞で提示した「顧客を細かく理解し顧客の心の中の熱望を見つけなければならない」というメッセージともリンクされる。当時具代表は「顧客を細かく分け、それぞれのニーズを深く具体的に把握し、ＡＩとビッグデータなどデジタル技術を活用して顧客インサイトを製品とサービスに反映しなさい」と注文した。ＬＧエレクトロニクスはアルフォンソの買収を通じ顧客の観点から最上のコンテンツを見つけ出して提供できると期待している。
ＬＧエレクトロニクスのパク・ヒョンセＨＥ事業本部長は「デジタル転換を基盤に事業構造を高度化すると同時に顧客価値を基盤としたサービス領域を持続し拡大していくだろう」と話した。
