新型コロナ影響 関西でホテル開業延期相次ぐ 先行きに不安強く

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新型コロナ影響 関西でホテル開業延期相次ぐ 先行きに不安強く

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ホテルの開業延期が相次いでいる。利用者や従業員への感染防止のほか、中国で製造される家具の調達が遅れていることが主な理由。入国制限による訪日外国人客(インバウンド)の大幅な減少なども背景にあるとみられ、「開業しても不安」という声があがる。インバウンド増によるホテル開業ラッシュが続く関西だが、曲がり角を迎える可能性もある。

 京阪ホールディングス傘下の「ホテル京阪 京都駅南」(京都市南区、200室)は、27日の開業日を6月1日に延期する予定だ。ホテル建設ラッシュにわくJR京都駅八条口に位置し、インバウンドを始めとする旺盛な観光需要を取り込む狙い。同社は延期の理由について「利用客や従業員の健康と安全を守るため」とし「中国から納入する家具など一部の備品がそろわない」こともあげる。中国の製造工場が停止し、商品の納入が滞っているという。

 オリックスは、米ハイアット系の2ホテル(計約340室)が入るJR金沢駅前の複合施設「クロスゲート金沢」の開業を、6月から9月末まで延期。ホテル内の家具や照明の製造・調達が、中国の工場の操業停止で遅れたことを理由にあげる。

 ホテル向けの家具などを上海にある委託工場で製造する福岡県の企業によると「工場の再稼働で徐々に改善はしているが、たんすやベッドなど一部の商品では、今も中国からの納入が遅れている」という。

 一方、新型コロナウイルスの影響による稼働率の低下も延期を招いたといえそうだ。京都市内のあるホテルは「中国の工場に製造を委託したオリジナルのリネン類がなかなか届かず、準備が間に合わないとひやひやした」が、予定通り3月の開業にこぎ着けた。ただ、入国制限や緊急事態宣言による外出自粛要請の影響は大きく、集客は苦戦。担当者は「予定通り開業しても不安は消えない」と複雑な表情だ。

 先の見えない状況に、ホテル側は苦慮する。NTT都市開発は、16日から5月21日への延期を発表したエースホテル京都(京都市中京区、213室)について「さらに延期の可能性もある」と含みを残す。大阪市内では、28日開業予定だった「アパホテルなんば南 恵美須町駅」(浪速区、256室)も6月5日への延期を発表している。

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