2019ソウルモーターショーで公開されたXM3 INSPIREのショーカー。[写真 ルノーサムスン自動車]
ルノーサムスンが役員を40%ほど減らす。昨年赤字に転落し、会社の規模を縮小することにした。
◆8年ぶり赤字、組織も縮小
自動車業界によると、ルノーサムスンは役員全体(約50人)の40%を減らし、役員の給与も今月から20%ほど削減することにした。ルノーサムスンは「昨年の決算が近いうちに出るが、赤字が避けられない。流動性を確保するために役員から緊縮することにした」と説明した。役員を削減した後、組織改編も進める予定だ。
新型コロナ事態が続く場合、今年の自動車販売も予測しがたいというのが会社側の立場だ。10-12月期の業績が公示されていないが、ルノーサムスン車は2012年以来8年ぶりの赤字が確定的だ。新車6モデルを発売した昨年とは違い、今年は確実な新車発売計画もない。
ルノーサムスンは昨年、国内外市場で計11万6166台を販売し、前年比35%減となった。韓国国内での販売台数(9万5939台)は前年比10.5%増加したが、輸出(2万227台)が77.7%減少した。ルノーサムスンと同じルノー・日産アライアンス系列の日産「ローグ」委託生産が昨年3月に中断したからだ。欧州自動車市場が冷え込み、ルノーサムスン釜山(プサン)工場は昨年9月、操業を一時停止した。最近、CセグメントSUV「XM3」の釜山工場委託生産が確定したが、「ローグ」ほどの安定的な規模は配分されなかった。
現在ルノーサムスンは自動車5社のうち唯一、2020年の賃金団体交渉を妥結してない状態だ。労働組合は基本給7万ウォン(約6650円)引き上げを要求しているが、使用者側は業績不振のため受け入れるのは難しいという立場だ。