ＬＧエレクトロニクスが消費者家電見本市のＣＥＳ２０２１で５秒間だけ公開した巻き取り式スマートフォン「ＬＧローラブル」
ちらっと公開しただけなのに反応が熱い。ＬＧエレクトロニクスが消費者家電見本市のＣＥＳ２０２１で５秒間だけ公開した巻き取り式スマートフォン「ＬＧローラブル」の話だ。外信は特に中国企業がこれに先立ち相次ぎ公開したコンセプトモデルの巻き取り式スマホと違いＬＧローラブルは「実体がある発売予定製品」として好評と期待を浴びせている。
多くのＩＴメディアは１２日、ＬＧローラブルにスポットを当てる記事を先を争って出した。ＣＮＥＴは「ＣＥＳで公開された映像のうちＬＧローラブルは単純なコンセプトではない。われわれは今年実際にその製品を購入できるだろう。折りたたみスマホを超えスマートフォンのデザイン進化にまた別の一歩を踏み出す最初の装置になるだろう」と評価した。ザ・バージもやはり「ＬＧエレクトロニクスがＬＧローラブルの今年の発売を確定した。巻き取り式画面を発売するためのメーカーの競争が今年熱く繰り広げられるだろう」と予想する。
実際に中国企業はＬＧエレクトロニクスより先に巻き取り式スマホのコンセプトモデルを相次いで公開してきた。中国家電企業のＴＣＬはＬＧローラブルの公開に合わせて１１日にモニターの大きさが１７インチの巻き取り式ディスプレーと巻き取り式スマホを公開した。これに先立ちＯＰＰＯもやはり昨年１１月に巻き取り式スマホの試作品を公開した。
しかし業界では中国のコンセプトモデルが近く発売される可能性は低いとみている。「世界初」というタイトルを狙ったマーケティング戦略で実際の製品は最初から発売をしなかったり、来年以降でこそ可能だという見通しだ。実際に折りたたみスマホが初めて発売された時も中国企業は試作品を相次いで公開したが実際の製品につながったケースは珍しかった。
業界はＬＧエレクトロニクスが早ければ３月、遅くとも上半期中にＬＧローラブルを実際に発売するとみている。米ＩＴメディアのフォーンアリーナは「ＬＧローラブルは折りたたみスマホで見られたディスプレーのしわを避けられる。ＯＰＰＯやＴＣＬも巻き取り式スマホの試作品を公開したことがあるが、商用化計画は発表しなかった。ＬＧローラブルは世界初の巻き取り式スマホになる可能性がある」と予想した。
