10月8日、秋篠宮家の次女である佳子さまが、滋賀県彦根市で開催された「第79回国民スポーツ大会」の総合閉会式にご出席されました。2022年の第77回大会(旧・国民体育大会)以来、この公務を担われている佳子さまの装いは、今回も多くの注目を集めました。特に、その鮮やかなブルーのドレスは、SNS上でも大きな話題となっています。
第79回国民スポーツ大会の閉会式に出席し、ロイヤルブルーのロングドレス姿で賜杯授与を行う佳子さま(2025年10月8日、滋賀県彦根市で撮影)。
彦根の空に映えるロイヤルブルーの輝き
今大会で男女ともに総合成績1位に輝いたのは、開催地の滋賀県でした。佳子さまからは、滋賀県代表の方々に天皇杯と皇后杯の賜杯が授与されました。快晴に恵まれたこの日、彦根市の澄み渡る青空に呼応するかのように、佳子さまは全身を華やかなロイヤルブルーの装いで統一されていました。
ロイヤルブルーのロングドレスに、耳元には同色のイヤリング。ヘアスタイルはハーフアップにまとめられ、花びらと葉っぱをかたどった髪飾りが添えられていました。ドレスのウエスト部分には斜めに折り重なるようなプリーツデザインが施され、気品と華やかさが際立つお召し物でした。
際立つファッションが呼んだSNSの議論
しかし、閉会式で撮影された佳子さまのドレス姿の写真が公開されると、SNS上では「ボディラインを拾いすぎているように見える」との指摘が相次ぎました。「生地が薄すぎるのでは」「なぜこの服を選んだのだろう」といった、ご心配の声も集まっています。これまでもその際立つファッションは度々話題となってきましたが、今回もまた、そのスタイルが注目を浴びる形となりました。
専門家が読み解く佳子さまのスタイル
この装いについて、モード誌で活躍する現役スタイリストは次のように解説します。「常にフレッシュでエネルギーを感じさせる装いが、現代の感覚にマッチしていると評される佳子さま。伝統あるスポーツの祭典という公的な場においても、品格を保ちつつご自身の個性を表現された、非常に印象的なコーディネートでした」
さらにスタイリストは、佳子さまのドレスが由緒あるドメスティックブランド「TADASHI SHOJI」ではないかと推測しています。特徴的なプリーツのデザインが、同ブランドの過去の発表作品と類似している点を指摘し、「パーティーや式典などのフォーマルな場にも適した上質な一着を、ファッショナブルに着こなされていました」と評価しています。
琵琶湖から「ジャパンブルー」へ、色彩に込められたメッセージ
全身をブルーでコーディネートされていたことに対し、SNSでは「琵琶湖ブルーを表現されたのでは」という推測も飛び交いました。しかし、スタイリストはこれに対し、「滋賀県のシンボルカラーである琵琶湖ブルーは、琵琶湖の水を表現した薄い青色です。今回佳子さまが取り入れられたカラーは、どちらかといえばコバルトブルーに近い色合いで、日本の伝統色である『ジャパンブルー=藍』も意識されたのではないでしょうか」と見解を述べています。
また、この日佳子さまが着用されていたイヤリングは、滋賀県の工房「Atelier Toano(アトリエ・トアーノ)」が制作した近江瑠璃細工『青の花しずく』と見られています。日本工芸会の総裁を務められる佳子さまは、工芸品を用いたアクセサリーをコーディネートの軸とされることが多いため、今回もイヤリングのコバルトブルーに合わせて全身のカラーを統一された可能性が高いと推測されています。公式ホームページによると、この『青の花しずく』イヤリングは、草津市の市花「あおばな」の花びらを用いて作られたフラワーアクセサリーです。
伝統と現代を繋ぐ佳子さまのファッション戦略
ブルーのフラワーモチーフと葉っぱの髪飾りも、イヤリングとの統一感を意識したものでしょう。スタイリストは、「由緒あるブランドのドレスに、佳子さまらしいアレンジを加えて着こなすことで、皇室や日本の伝統品、文化といった『日本の魅力』を発信し、特に若い世代の興味をさらに引き出す役割を担っていると思います」と分析しています。
今後も、公務における佳子さま流の「アレンジ術」を取り入れたファッションが、日本の内外から注目を集めることでしょう。その一つ一つの選択が、単なる装いを超えて、メッセージを発信し続けることが期待されます。
参考資料
- 共同通信社
- Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/061f281f8d886c39b420a935bb2f31c4ee55e141)
- NEWSポストセブン (https://www.news-postseven.com/archives/20251013_2069933.html)
- Atelier Toano 公式ホームページ