トランプ大統領を弾劾訴追、今後の展開は?



2度目の弾劾訴追を受けたトランプ米大統領。今後の展開を解説する/Drew Angerer/Getty Images

2度目の弾劾訴追を受けたトランプ米大統領。今後の展開を解説する/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領が13日、下院により再び弾劾(だんがい)訴追を受けた。2度も訴追を受けるのは同氏が初めてだ。

今後の焦点は上院で有罪判決を受けて罷免(ひめん)されるかどうかだ。ポイントをまとめた。

次は何が起きる?

弾劾は2つのプロセスに分かれる。まず下院で弾劾条項が提出され可決される。次に上院で弾劾訴追された人物が裁判を受ける。その人物は上院で有罪判決を受ける可能性に直面する。

憲法は上院の役割について何を規定しているか?

あまり多くは規定していない。条文は次の通り明快だ。

上院はすべての弾劾を裁判する唯一の権利を持つ。その目的で着席するとき、上院議員は宣誓または確約をする。米国大統領が裁判を受けるとき、最高裁判所長官が裁判長となる。出席議員の3分の2の同意がなければ何人も有罪判決を受けることはない。(憲法1章3条6項)

ルールはあるのか?

1868年にアンドリュー・ジョンソン大統領を弾劾した際に作られた規則集が上院にある。1986年に改正された。

上院議員は手続きに臨む前に宣誓を行う。毎日開会宣言がある。最高裁長官は特定の責務を負う。主張と反論には一定の時間的制約がある。下院やトランプ氏弁護人への上院議員からの質問はすべて書面で提出され、最高裁長官に読み上げられる必要がある。

裁判が始まるのはいつか?

まだ完全にはわからない。上院多数党院内総務の共和党マコネル氏は、弾劾訴追の採決前、トランプ政権の任期最終日――つまり1月19日――までは上院を召集しないと発言。13日遅くに出した声明では、その後裁判のプロセスが始まると述べた。

裁判は1日で終わるか?

ほぼ間違いなく終わらない。トランプ氏を訴追する下院議員とトランプ氏弁護人の答弁には数日から数週間もかかると見込まれる。

トランプ氏は上院の裁判が終わる前に任期を終えるか?

その通りだ。上院議員は大統領経験者の弾劾裁判を行い、票を投じることになる。

大統領経験者の弾劾裁判を行うことのポイントは何か?

現職ではない当局者を弾劾した先例はあり、「遅い弾劾(late impeachment)」と呼ばれている。弾劾裁判の主なペナルティーは罷免だが、その他にも上院議員がトランプ氏が将来公職に就くことを禁じるための採決ができるようになる効果がある――トランプ氏が2024年の大統領選への出馬の可能性を排除していないことを思い出してほしい。6ケタの年金の受け取りなど大統領退職後の特権を失う可能性もある。

バイデン氏が新大統領になるが、上院は他に処理すべき事案があり忙しいのでは?

その通りだ。非常に忙しい。まずバイデン政権の閣僚人事の承認がある。20日の週だけでも、国務、国防、財務、国土安全保障の4長官の承認が予定されている。さらにバイデン氏が給付金を2000ドルに増額したい意向を示す中、新型コロナウイルスの経済対策で立法作業があるかもしれない。

従って、弾劾だけがやるべきことではない。そのため、毎日一部の時間をトランプ氏の裁判に充てることになりそうだ。規則上は審理を進める特別委員会を指名することも可能だが、そうはならない様子だ。

一つ注意すべき点がある。現在はマコネル氏が上院多数党院内総務としてスケジュールを設定しているが、今月5日のジョージア州決選投票の結果が認証され、勝利した民主党議員2人が就任すれば、同氏はその地位を失う。その後は民主党のシューマー院内総務がその地位を引き継ぎ、手続きにコントロールを効かすようになる。

トランプ氏に対する弾劾裁判は1度目は無罪に終わった。今度は何が違う?

一言で言えば、共和党員だ。最初の弾劾裁判では、共和党はユタ州選出のミット・ロムニー議員しか罷免に賛成しなかった。今回はマコネル氏が、トランプ氏を共和党から追放する手段として、罷免の取り組みに前向きだと言われている。だが、それによってより多くの共和党議員が罷免に賛成するかは不透明だ。

トランプ氏に有罪判決を下すのに必要な票数は?

有罪判決には出席議員の3分の2の票が必要だ。もし上院議員全員の100人が出席した場合、それは67人となる。ジョージア州の2議員が出席していれば、議員は民主、共和それぞれ50人ずつなので、共和党から17人の票が必要となる。

しかし、規定をよく見てほしい。必要なのは出席議員の3分の2だ。もしジョージア州の2議員が出席していない場合は、それは66人になる。また、トランプ氏への反対票は投じたくないとの思惑から何人かの共和党議員が採決を避けた場合も、必要な票数は変わることになる。

歴史的にはどのような先例があるのか?

最初のトランプ氏の弾劾も含めて、過去には3回大統領の弾劾訴追があった。アンドリュー・ジョンソン大統領は弾劾されたが、上院の裁判を7人の共和党員の造反が出たものの1票差で乗り切った。ただ、その後の選挙では敗退した。

クリントン大統領は2期目で弾劾訴追されたが、上院では有罪票が過半数にも届かず、3分の2の基準には程遠かった。

トランプ氏の最初の弾劾もそれと似たような状況で、共和党からはロムニー氏しか有罪票を投じず、有罪を支持する上院議員は過半数に満たなかった。



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