SKハイニックス、昨年10-12月期営業利益283%増…配当金8000億ウォン還元


韓国半導体大手のSKハイニックスが29日、公示を通じて昨年年間売上31兆9004億ウォン(約2兆9878億円)、営業利益5兆126億ウォンを達成したと明らかにした。前年に比べて売上は18%、営業利益は84%増えた。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の余波とメモリー半導体価格の下落にもこのような好業績をあげた。

◆コロナ・貿易葛藤にも10-12月期営業利益298%増

この日の実績発表後に行われたカンファレンスコールで、ノ・ジョンウォン経営支援担当副社長は「昨年グローバルパンデミック(感染病大流行)と米中貿易葛藤の激化でメモリー市場は振るわない流れを見せた」としながら「SKハイニックスは10ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)級3世代(1z)DRAMと128層NAND型フラッシュメモリーなど主力製品を安定的に量産した」と好業績の背景を説明した。

昨年10-12月期の売上は7兆9662億ウォン、営業利益は9659億ウォンだった。営業利益率は12%だった。昨年同期より売上は15%、営業利益は298.3%も増加した。

◆今年需要強勢…証券界「営業利益10兆も可能」

SKハイニックスは今年も引き続き好調が続くと予想した。DRAM市場で供給が需要に追いつくことができず、NAND型フラッシュメモリー市場も需要強勢が続き、在庫が上半期に解消して下半期には市況が回復すると見通した。

これに伴い、戦略製品の売上比重を拡大して技術リーダーシップを強化する計画だ。DRAMは高性能コンピューティング(HPC)・人工知能(AI)市場の成長により超高速DRAM「HBM2E」など高附加製品の出荷比重を増やす。NAND型フラッシュメモリーは128層サーバー用SSD顧客認証を推進するなど製品多角化を進める予定だ。

また、従来の製品と比較して生産性を改善した10ナノメートル級4世代(1a)DRAMと176層NAND型フラッシュメモリーを年内に生産して原価競争力も高めるという方針だ。

証券界では今年SKハイニックスが営業利益6兆8000億~10兆6000億ウォンを記録すると展望している。

◆1株あたり配当金1170ウォン、配当総額8002億ウォン

一方、SKハイニックスは1株あたり配当金を1170ウォンで決定した。配当総額は8002億ウォンだ。1株あたりの配当金は1000ウォンを最小額に固定し、ここに年間創出される余剰キャッシュフローを5%追加で支払うという既存の配当政策に従った。配当金は4月中に支払われる。



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