崔泰源SKグループ会長、大韓商工会議所会長に満場一致で推挙


崔泰源SKグループ会長(中央)が1日に京畿道利川のSKハイニックスでオンラインで開催したM16半導体工場竣工式で拍手している。チョ・デシクSKスペックス追求協議会議長(左から2人目)と朴正浩SKハイニックス副会長(左から4人目)も参加した。[写真 SKハイニックス]
崔泰源SKグループ会長(中央)が1日に京畿道利川のSKハイニックスでオンラインで開催したM16半導体工場竣工式で拍手している。チョ・デシクSKスペックス追求協議会議長(左から2人目)と朴正浩SKハイニックス副会長(左から4人目)も参加した。[写真 SKハイニックス]

SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長(61)が4大グループオーナーのうち初めて大韓商工会議所会長を務める。30代後半でSKグループを引き継いで財界3位に引き上げた崔会長がいつのまにか4大グループオーナーのうち長兄として韓国最大経済団体のトップに就任するのだ。最近の財界は規制立法をめぐり政府・与党と対立する状況で、財界の実質的な代表として崔会長がどのような声を出すのか注目される。

ソウル商工会議所会長団は1日、ソウルの商議会館で会議を開き、朴容晩(パク・ヨンマン)現会長の後任に崔会長を単独で推挙した。23日の臨時議員総会で崔会長を正式に選出する。慣例によりソウル商工会議所会長は大韓商工会議所会長を兼任する。朴会長は「(崔会長は)普段から共生、環境、社会的価値に対する考えを多くされる方なので現時点でとてもぴったりの候補だと考える」と話した。崔会長は書面を通じ「(商議会長)推挙に感謝申し上げる。商議と国家経済のために何をできるか考えたい」と明らかにした。

崔会長は企業の「求心点」として政府との疎通を強化するものと財界は期待する。彼は昨年李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(53)、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車会長(51)、具光謨(ク・グァンモ)LG代表(43)との会合を主宰するなど、4大グループオーナーのうち長兄の役割を自認してきた。財界は崔会長が財界重鎮と30~40代企業家の掛け橋の役割をしながらバランスを取ることを望んでいる。

財界関係者は「崔会長は大韓商工会議所の活動により財界に対する否定的なイメージを変え経済全般を助けようという意志が強い」と話した。崔会長は最近社会的価値創出と共生、市場信頼を中心にした根本的な革新(ディープチェンジ)を掲げて企業の社会的価値を強調してきた。崔会長は昨年10月の講演で「韓国企業が規模を大きくし利潤を追求する過程で否定的認識もやはり大きかったのは事実。企業に与えられた新たな責任と役割を積極的に実践していきたい」と話した。

以前は全国経済人連合会が最大の経済団体だったが、いわゆる崔順実(チェ・スンシル)ゲート後に4大グループはすべて全経連を脱退した。現在大韓商工会議所が財界と政府の実質的な疎通窓口として位置づけられている。だが会員企業18万社の98%が中堅・中小企業のため、各種制度と法案などと関連して大企業の立場だけを考慮することはできない。

財界関係者は「大韓商工会議所会長は利害関係が絡む多様な会員企業の意見も合わせなければならず、政府に向かって言うべきことも言わなければならない。崔会長が個別の企業を経営する時とは違い、財界代表としてのリーダーシップが試験台に上げられたのかもしれない」と話した。西江(ソガン)大学技術経営専門大学院のキム・ヨンハク招聘教授は、「崔会長は最近の政財界の話題であるESG(環境、社会・ガバナンス)経営も主導している。大韓商工会議所で政府とうまく息を合わせられるだろう」と話した。

◇SKハイニックス半導体工場「M16」

崔会長は1日に京畿道利川(キョンギド・イチョン)のSKハイニックス本社で開かれたM16半導体工場竣工式に参加した。SKハイニックスで初めて極端紫外線(EUV)装備を導入した工場だ。下半期から第4世代10ナノメートル級DRAMを生産する予定だ。崔会長はこの日「SKハイニックスで受けた補償はSKハイニックス構成員に戻す」と話した。先月28日SKハイニックスが超過利益分配金(PS)規模を年俸の20%(基本給の400%)に決めると明らかにした後、社内掲示板などで社員の不満が出ると崔会長が直接なだめたのだ。

崔会長は1998年9月にSKグループ会長に就任した。2003年には外資系資産運用会社のソブリンと株式競争を行い、2年かけてSKグループの経営権防御に成功した。持ち株会社体制転換、支配構造改善、事業構造多角化などで成果を見せた。2011年には内部の反対を押し切ってハイニックスを買収し、SKが財界3位に跳躍する契機を用意した。



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