世界初のマルチ充電、5分の充電で100キロ走行…「アイオニック5」はゲームチェンジャーになるのか


現代車が23日に公開した専用電気自動車ブランド「アイオニック」の最初のモデル「アイオニック5」。 [写真 現代車]
現代車が23日に公開した専用電気自動車ブランド「アイオニック」の最初のモデル「アイオニック5」。 [写真 現代車]

現代自動車が最初の専用電気自動車「アイオニック5」を世界に同時公開した。電気自動車と自動運転の技術は鄭義宣(チョン・ウィソン)現代車グループ会長(51)が構想する「未来型モビリティー」社会の核心に挙げられる。4年以上の開発期間を経たアイオニック5は出発点に立つモデルだ。

現代車が23日、ソーシャルメディア(ユーチューブ)を通じて公開したアイオニック5は、1975年に登場した現代の最初のモデル「ポニー」のデザインを現代的に継承したという評価を受ける。ロングレンジモデルの場合、1回の充電で最大430キロ(国内基準)を走行する。ソウルから釜山(プサン)まで京釜(キョンブ)高速道路を完走できる。400ボルトと800ボルトが共に可能なマルチ充電技術を世界で初めて備えた。

アイオニック5の最大の長所は室内空間だ。電気自動車専用プラットホーム(E-GMP)を搭載したため、内燃機関の車と比較すると床が平たい。特に運転席と助手席の間にあるセンターコンソールは前後に動き、空間の活用性を最大化した。センターコンソールを後ろにすれば、運転席の人が助手席のドアから外に出ることもできる。駐車空間が狭い場合に役立つ。車両の長さ(4640ミリ)は準中型SUVのツーソン(4630ミリ)と似ているが、軸間距離(ホイールベース)は3メートルもあり、現代車の大型SUVのパリセード(2995ミリ)より長い。

アイオニック5の車両の内部は家のように活用できる。後部席側にあるコンセントを利用してノートブックを使用でき、充電も可能だ。電気自動車が単に電力を消耗する用途から抜け出し、電力貯蔵装置(ESS)の機能をする。アイオニック5のデザイン総責任者であるイ・サンヨプ専務は「自動車ではなく家のソファに座っているような感じを出そうと努力した」とし「今後、充電と電力供給の双方向に進めば、電気自動車でより多くのビジネスチャンスが創出されるだろう」と話した。内燃機関の車でも現代車は他社と比較して「内部を広く確保する」という評価を受けた。ポニーのデザイン遺産を継承するようにアイオニック5の室内空間は現代車の従来の強みを電気自動車にもそのまま反映した。

アイオニック5は現代車蔚山(ウルサン)工場で量産し、来月から欧州をはじめ世界市場で販売する。国内では2日後の25日から事前契約(ロングレンジモデル)を受け、4月から出庫する。価格は政府の電気自動車補助金上限(6000万ウォン、約570万円)以下の5000万ウォン台。ソウル居住顧客基準で電気自動車補助金(1200万ウォン)と個別消費税優遇(最大300万ウォン)を反映すれば3000万ウォン台で購入できる。

現代車は2025年までに電気自動車12モデルを販売する計画だ。今年はアイオニック5だけでなくジェネシスの最初の電気自動車を下半期に出す。昨年の販売全体の3%水準である電気自動車の比率を2030年には19%、2040年には78%に高めるのが同社の目標だ。

一方、現代車はこの日、「コナ」電気自動車の火災事故にも言及した。張在勲(チャン・ジェフン)社長は「一日も早く顧客の安全のための根本的な解決策を用意する」とし「近いうちに政府の公式チャンネルを通じて伝える」と明らかにした。現代車はコナ電気自動車のバッテリーをすべて交換するリコール案を近く国土交通部に提出する計画だ。



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