エアビーアンドビー(Airbnb)コリアのソン・ヒソク代表のインタビューが3日午後、ソウル上岩洞(サンアムドン)中央日報で行われた。イム・ヒョンドン記者
コロナ時代の欠乏は未来の需要だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で世界が断絶している間、BTS(防弾少年団)やBLACKPINK(ブラックピンク)、ポン・ジュノ監督は世界各地で韓国旅行をバケットリストに追加させた。このように高まった韓国旅行待機需要は果たしてどれくらいになるのか。
今月3日に会ったエアビーアンドビー(Airbnb)コリアのソン・ヒソク代表(カントリーマネジャー、44)は韓国政府の昨年の目標(2000万人)より1000万人多く見積もった。「外国人観光客3000万人時代が開かれる」としながらだ。ソン氏は「中国・日本人を中心に観光客2000万人誘致が目標だった時とはアプローチ法が完全に変わらなければならない」とも強調した。インタビューはソウル麻浦区(マポグ)にある中央日報本社で約2時間にわたって行われた。
ソン氏は昨年3月にエアビーアンドビー・コリア代表に就任した。旅行プラットフォーム「エクスペディア(Expedia)コリア」(代表)と「ウーバー(Uber)コリア」(事業総括)を経た。オンライン旅行会社とカーシェアに続き、宿泊シェアまで…伝統産業を脅かす新生企業だ。
ソン代表は「重装備製造や太陽光事業よりも人々の実生活に影響を及ぼすことにやりがいを感じ、ウーバーではシェアエコノミーが今後10~30年を引っ張っていく事業モデルであることを感じた」と話した。次は一問一答。
◆「K-POP・K防疫…韓国『訪問したい国』になった」
--グローバル企業の韓国支社の役割はマーケティングやセールスに制限される場合が多い。エアビーアンドビー・コリアの代表は何ができるのか。
「エアビーアンドビーはグローバルプラットフォームだ。韓国だけの魅力を探し、コンテンツを洗練させて本社の投資を受けるのが主な業務だ」
--具体的な例を挙げるなら?
「今年1月末に行った『インサイドK-POP』体験が代表的だ。エアビーアンドビー・コリアが企画し、本社が直接イベントの進行を引き受けた。国内のK-POPスターやヘアー・メイクアップ・アーチスト、ダンスチームなどと交渉し、1週間で計19件のオンライン体験コンテンツを紹介するイベントだった。全世界27カ国から訪問客が集まった(1体験あたり20人制限)。このうち50~60%は北米と南米からだった。本社がK-POPをはじめとする韓国文化のグローバル波及力を直接確認した契機になった」
--それまでは本社が韓国のこのようなコンテンツをよく知らなかったのか…。
「ざっくりと感じていた韓国文化のパワーを本社が今回数字で確認したということに意味がある。最近は世界各国のエアビーアンドビースタッフが先に『キングダム〔ネットフリックス(Netflix)オリジナル)』や映画『パラサイト 半地下の家族』などの話を切り出す。海外のアンケート調査を見ても『コロナ後に訪問したい国』に韓国が上位10位内に絶えず入っている」
--K-POPの影響だろうか。
「2つの軸がある。一つは韓国の大衆文化だ。BTS・BLACKPINKのようなK-POPと『パラサイト 半地下の家族』のような韓国映画が関心を引き出すキーワードだ。このような関心が、韓国に行ってその文化を直接体験したいという欲求につながる。もう一つの軸は『K防疫』と称される韓国の新型コロナ対応力だ。コロナ以降は防疫体系が旅行地を選ぶ重要な基準になるべきだ。K防疫を通じて高めた認知度が今後観光産業でもその役割を果たすと考える」
「訪韓外国人3000万人時代来る」Uber・Airbnbを経たCEOの予見(2)