(CNN) 米税関・国境警備隊(CBP)の施設に収容されている、国境を越えてきた同伴者のいない未成年者の人数が45%減少したことがわかった。政府の直近のデータで明らかになった。子どもたちは刑務所のような環境下で拘束されているが、定員超過の施設に対する厳しい目が注がれたことを受けて、バイデン米政権は子どもたちを収容するのに適した場所の確保を進めている。
11日時点でCBPが拘束している子どもの数は3130人で、ピークだった3月28日の5767人から減少した。
CBPは長期間にわたって子どもたちの面倒を見ることを意図していない。CBPが同伴者のいない子どもを拘束している平均時間は依然として法律上の上限である72時間を上回っており、CNNが入手したデータによれば約122時間となっている。
ここ数日は、CBPから保健福祉省(HHS)へと収容先が変わる子どもたちの数が増えている。HHSは移民の子どもたちの保護施設のネットワークを監督しており、子どもたちが米国の両親や親せきなどの身元引受人へと移されるまで滞在するための一時的な収容施設を複数開設している。
結果としてHHSの施設で収容されている子どもの数は増加しており、11日時点で1万8027人となっている。
バイデン政権は、HHSの施設に収容している同伴者のいない移民の子どもの世話で1週あたり少なくとも6200万ドル(約68億円)を支出している。