(CNN) 米国で新型コロナウイルスに対するワクチンの接種を完了した人のうち約5800人が新型コロナに感染したことがわかった。米疾病対策センター(CDC)がCNNに明らかにした。
一部では重症者も出ているほか、74人が死亡した。396人は接種後に入院が必要となった。
今回の数字はワクチンが現実世界でどのように有効なのかを示すCDCからの初のデータとなる。また、ワクチンが重い疾患や死を完全には予防できないことも示している。
CDCはCNNに対し、今までのところ、人口構成やワクチンの特性で予期せぬパターンは見つかっていないと述べた。
CDCのデータをCNNが分析したところによれば、これまでのところ米国人の約7700万人がワクチン接種を終えている。死者などに関する事例の報告は、ワクチン接種の日々の報告と時間差があるため直近の事例が反映されていない可能性がある。
ワクチン接種を完了しても新型コロナウイルスに感染するというのは予期されていなかったわけではない。ワクチンは感染予防に100%の有効性があるわけではなく、数千万人がワクチン接種をすれば、こうした事例はさらに報告されるだろう。