中国の制御不能ロケット落下地点の最新予測だが、今週末にも墜落する可能性があるようだ。場所としては北緯41度から南緯41度の間ということで、皮肉にも中国自身も落下地点候補に含まれることになる。世界中の多くの都市が対象となるが、北京やソウルに墜落するのかどうかが注目される。
20トンの中国ロケット残骸、週末ごろ墜落…ソウル・東京・NYなどに落下の可能性も
5/7(金) 9:45配信 中央日報日本語版
中国が宇宙ステーション建設のために先月打ち上げたロケットの一部が早ければ今週末に地球の大気圏に再突入する見込みだ。特にソウル、東京、ニューヨークなど人口が密集する地域に落下する可能性も提起されている。
中国の大型ロケット「長征5号B」は宇宙ステーションの核心モジュール「天和」を搭載して先月29日、海南省文昌基地から打ち上げられた。中国は宇宙ステーションの建設に必要なモジュール部品を一つずつ宇宙に送り、来年末までに組み立てを完成する計画だ。
長征5号Bの核心モジュールは大気圏外300キロ以上の高度で時速2万7600キロで回転していた。しかし先週末からこのロケットが制御不能状態で地球に向かって下降しているという見方が提起された。
残骸は今週末または来週初めごろ地球に落下すると予想される。米国の非営利宇宙研究機関エアロスペース・ コーポレーションは残骸が協定世界時(UTC)基準で8日午前5時30分から9日午後11時30分の間に地球に落下すると予想した。日本時間では8日午後2時30分から10日午前8時30分の間に該当する。
残骸は長さ30メートル前後、重さ20トン前後になると推定される。CNNによると、超大型宇宙ゴミが制御不能状態で地球に落ちるのは1991年に39トン規模の旧ソ連宇宙ステーション「サリュート7号」が落下して以来という。
欧州宇宙機関(ESA)は残骸が北緯41度と南緯41度の間の地域に落下すると予想した。ソウル、日本、ニューヨーク、北京、マドリード、リオデジャネイロなど人口密集地域が含まれ、懸念されている。
中国政府が弱気姿勢…やはり都合が悪いか
これについてはネットユーザーも中国を批判する声で一色だった。無作為を装った他国攻撃じゃないかという意見もあった。陰謀論では米軍が中国の宇宙兵器を撃墜したという話も出てたが、果たしてこの制御不能な墜落は中国にとって想定外なのだろうか?いつもは強気の中国外相や報道官がこの件についてはやや弱気だ。つまり都合が悪いってわけだ。
3年前の天宮1号の時も同じように騒がれて、結局海上に落ちて事なきを得た。だが今回もそうなるとは限らない。確率的には地上に落ちる可能性も小さくはない。ロケットの形がそのまま分かる状態で、人が誰もいない荒地や砂漠地帯に墜落するのが理想だ。それでこそ撃墜説を検証できるし、中国の技術力がいかに頼りないかが白日の下にさらされるからだ。