ウイグルで10年以上過ごしたカナダ人の体験談がAFPで報道された。2007年に移住した当初はとても楽しかったというが、2009年にウイグル人の暴動が起きたことをきっかけに彼らはアパートへと移送されイスラムの伝統も制限され始めたという。2016年には取り締まり強化、2018年にはビザも強化されその年にウイグルを離れたそうだ。
「巨大な刑務所の中にいるよう」ウイグル滞在10年のカナダ人夫婦
5/7(金) 17:04配信 AFP=時事
【AFP=時事】カナダ人のゲイリー・ダイク(Gary Dyck)さんと妻のアンドレア(Andrea Dyck)さんは、中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)に住んでいた10年の間に、同国政府がイスラム系少数民族ウイグル人への弾圧を「非常に整然と」進めていくのを目の当たりにした。カナダ下院は今年2月、中国がウイグル人に対してジェノサイドを行っていると認定する決議案を採択し、他国の議会にもそれに続く動きが起きている。
「こうした流れを見ていて、良くないことが起きると思った」とアンドレアさんはAFPに語った。「規制がどんどん増え、毎週のように新たな規則、新たな動きが生まれた」
現在はカナダ南部マニトバ(Manitoba)州に住む夫婦は、2007年にウイグル自治区に拠点を移し、農業廃棄物を堆肥にする事業に取り組んでいた。2人は、ウイグル語と標準中国語が堪能だ。
「ウイグルでの暮らし、地元の人々との触れ合いはとても楽しかった。私たちを受け入れてくれ、コミュニティーや文化面でも歓迎された。とても特別な時間だった。そうした時間が終わりを迎えるまでは」とアンドレアさんは振り返る。
2009年にウイグルで暴動が発生した後、「それまでの居住区は解体され始め、ウイグル人はアパートに次々と移送されていった」とアンドレアさんは言う。
ウイグル文化の狙い撃ちは、ゲイリーさんの言葉を借りれば「非常に整然と」進められた。イスラム教の伝統を制限することから始まり、その後、食事や衣服、言語に関する規制へと広がっていった。また、イスラム教の聖典コーランの一部の版が禁止され、最終的にはウイグル語で書かれている書籍もすべて禁止されるようになったと夫婦は話す。
「みんなが知っている大きな市場では、ウイグル語での会話禁止という看板が掲げられているのを見た」とアンドレアさん。「ありとあらゆることが当局に指図されるようになったと言ってもいい。たとえ許可されたとしても、そのやり方が限定された」
取り締まりが強化された2016年には、警察官をより多くみるようになったと夫婦は言う。主要な交差点には検問所が、そして至る所に監視カメラが設置されるようになった。
「食料品店に入るにも、いきなり空港並みの保安検査を受けなければならなくなった」とアンドレアさんは話す。
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戦前のドイツや米国とやってることが変わらない
大手ネットサイトの記事なので、大した事ないのかなと思って読んだら、結構すごい内容でした・・・。
まったくだな。“刑務所”というタイトルに負けない壮絶な内容だった。最初は穏やかに暮らしていたのが、2009年の暴動をきっかけに急激に締め付けを強めて弾圧を始めた。収容所の話も出てくるね。
「収容所が建てられ、数か月後にはウイグル人たちが連行されて行った。抵抗も争いも起きなかった。監視体制が厳しく、みんな圧倒されてしまっていた」とゲイリーさんは言う。
ウイグル自治区での襲撃をきっかけに設けられた収容所について、中国政府は、イスラム過激派からウイグル人を遠ざけるための職業訓練センターだと説明している。収容所の一つは、夫婦の家のすぐ先にも建設された。有刺鉄線の付いた高さ約4.5メートルの塀に囲まれた施設には、監視カメラが設置され、見回りも行われていたとゲイリーさんは話す。
また、「(当時)15歳だった息子の友人の何人かは、もうすぐ18歳になるという年頃で、みんなおびえていた。18歳で成人となるため、今度は自分たちが収容所に連れて行かれるのではと恐れていた」と述べ、「イスラム教徒だと思われないように」自分の写真をソーシャルメディアに投稿し始める若者も増えたと説明した。
だが、どこでも監視されている状況に自分たちも慣れていったとアンドレアさんは言う。当時5歳の娘は、友達と人形で遊んでいる時に、空想で魔法の国に入る際の検問を当たり前のように取り入れていたと話す。
ビザの規制が強化されてウイグル自治区から出て行く外国人が増える中、夫婦も2018年にウイグルを離れた。
「あまりにも規制が多くて」とゲイリーさんは言う。1200万人のウイグル人と一緒に「巨大な刑務所の中で生活しているようだった」
怖過ぎます!外国人も、追い出してしまったんですね。
治安上の問題だという言い訳を作れば何でもやっていいと思ってそうだよな。戦前のドイツや米国がやっていたことと何も変わらない。人権問題に取り組むバイデン政権が誕生したから、こうした話が表に出てくるようになったのかもね。
中国は常任理事国…この問題を解決する方法はあるのか?
ネットユーザーの反応です!
・1930年代のドイツと同じです
・ウイグルでの人権弾圧は明確で、国際視察団を受け入れません
・中国政府は事実を認めないで、ウソの情報だって突き放します
・ウイグル文化はとても豊かです。楽器や服飾のバリエーションが沢山あります
・中国が国連常任理事国になっているせいで、国連が機能してません
ウイグルしかり、ミャンマーしかり。国際社会の力というのは弱い。経済で締め付ける以外のことは事実上できない。誰がウイグルに米軍兵を送り込みたいと思う?
でも、このまま放置すると大変な事になりますよね・・・。中国も、今のままだとダメだって思うのでは?
世界中から悪役だとみなされても、自国民だけ騙せれば何とかなると思ってそうだよな。こうした問題を解決する方法は現代社会の今もなお確立されていない。ここが人類の限界だと思いたくはないが…
中国の皆さん、農業もやめて下さい!何もしないで下さい!さようなら!