(CNN) 殺傷能力の高い「アサルトウェポン(攻撃用銃器)」を禁止してきたカリフォルニアの州法をめぐり、サンフランシスコの連邦高裁は21日、連邦地裁による差し止め命令を停止した。
カリフォルニア州では過去30年にわたり、AR15系のライフルなどがアサルトウェポンとして禁止されてきた。連邦地裁の判事は今月4日にこの州法を覆して差し止め命令を出し、州側の控訴期間を30日間とした。
これに対して同州のボンタ司法長官は、地裁の判断に「根本的な欠陥」があると主張し、数日後に控訴していた。
連邦高裁の判事3人は21日、審理終了までの間、地裁の差し止め命令を停止する判断を下した。
ボンタ氏はこれを受け、禁止法は控訴審が続く間、効力を維持するとツイート。「私たちは命を救うこの法を守り抜く」と強調した。
AR15は過去に米国内で起きた多くの銃乱射事件で使用された。地裁の判事は、AR15を万能ナイフと同様のありふれた装備と位置付けたが、ニューサム知事は「戦争用の武器」だと反論していた。