ジョシュアツリーを引き抜いて埋める、男女に200万円の支払い命令 米



木は2人が建てていた建物に埋められていた/California Department of Fish and Wildlife

木は2人が建てていた建物に埋められていた/California Department of Fish and Wildlife

(CNN) 米カリフォルニア州の当局は1日までに、保護対象の植物「ジョシュアツリー」を引き抜いて地中に埋めたとして、同州在住の男女に1万8000ドル(約200万円)の支払いを命じたことを明らかにした。自宅建設のためのスペースをつくる目的だったという。

支払いを命じられたのはサンバーナディノ郡在住のジェフリー・ウォルター、ジョネッタ・ノードバーグウォルター両氏。2人は事件を通常の刑事手続きに乗せずに処理する「ダイバージョン」の一環で、軽罪の訴因36件の取り下げと引き換えに1万8000ドルの支払いを命じられた。

地元検察のダグラス・ポストン氏によると、2人は弁護士を付けない意向。

CNNは2人の連絡先を見つけることができなかった。ポストン氏は地元紙に対し、2人は小さな木なら抜いても良いと勘違いしていたと説明した。

ポストン氏はサンバーナディノ郡地区検察で約10年間の勤務歴がある。絶滅危惧種絡みの事件に対応したことはあるものの、樹木に関係する違反行為を扱ったのは初めてだと話している。

カリフォルニア州魚類野生生物局によると、同州の絶滅危惧種保護法上、ウェスタン・ジョシュアツリーの移動、移植、除去などは違法とされる。ジョシュアツリーはモハベ砂漠に自生するリュウゼツラン科の植物で、高さは約12メートル、平均寿命は150年に達する。

野生生物局には2月、隣人から違法な引き抜きが行われているとの通報があった。男女2人は野生生物局員の到着時には現場を去っていたが、職員は「新たに掘って埋めた穴」を発見。掘削機で埋められた木を掘り起こすことができた。

ポストン氏によると、この土地はジョシュアツリー国立公園から約8キロに位置する。



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