(CNN) 米フロリダ州マイアミデード郡消防局は1日の記者会見で、サーフサイドの集合住宅が崩落した現場で捜索を始めた当初、がれきの下敷きになった女性の声が聞こえていたことを明らかにした。
記者会見でアラン・カミンスキー消防局長は、崩落直後の数時間にわたって聞こえていた女性の声について質問され、現場で初期の捜索に当たった複数の救助隊員が、1人の女性の声を聞いていたと語った。
声を聞いた隊員は数時間の間、捜索を続けたが、やがて声は聞こえなくなったという。
「やがて彼女の声は聞こえなくなった。私たちは捜索を続けた」とカミンスキー局長は説明。「全ての消防救助隊員、この現場にいる誰もが、できる限り最善を尽くそうとしている」としたうえで、「残念ながら、成功しなかった」と無念さをにじませた。
マイアミデード消防救助隊幹部はCNN提携局のWPLGに対し、今回のような状況は隊員にとって「敗北感だけでなく、喪失感を感じさせる。私たちは人間であり、ロボットでも、機械でもないから」と語っていた。