SKハイニックス、スマートフォンNAND市場で日本キオクシア押さえ2位に


SKハイニックスがことし1-3月期、スマートフォン用NAND型フラッシュ市場で日本のキオクシアを抜いて2位に上がった。サムスン電子は、メモリ半導体市場全体で圧倒的な1位を維持した。

◆スマートフォンメモリ、サムスン49%、ハイニックス23%

8日、市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、ことし1-3月期のスマートフォン用メモリ半導体(DRAM・NAND型フラッシュ)の売上は、114億ドル(約1兆2634億円)で、前年同期(94億ドル)より21.3%増加した。サムスン電子は、市場シェア49%で1位を維持した。SKハイニックス(23%)、米マイクロン(14%)が後に続いた。

◆ハイニックスのNAND型シェア、1年で3.5%P増加

スマートフォン用NAND型フラッシュ市場ではSKハイニックスが1年でシェアを3.5%ポイント増やし、20%で2位を占めた。同期間、シェアが2%ポイント下落したキオクシアは19%に留まり、3位に落ちた。サムスン電子は42%で1位を守ったが、前年同期比のシェアは1.8%ポイント下落した。

スマートフォン用を含むNANDフラッシュ市場全体で、SKハイニックスは1-3月のシェアが12%で4位だ(カウンターポイントリサーチ)。しかし、SKハイニックスはスマートフォン用ハイスペック製品の注文が増え、NAND型フラッシュメーカーの中で唯一、1-3月期の売上高が2桁(12%)に増加した。

スマートフォン用DRAM市場シェアは、サムスン電子(54%)、SKハイニックス(25%)、マイクロン(20%)の順だった。昨年1-3月期に比べて、サムスン電子は0.7%ポイント増え、SKハイニックスは0.5%ポイント下落した。マイクロンのシェアは1.5%ポイント増加した。

◆SA「非メモリ不足でメモリ市場悪化」

SAのステファン・エントウィッスル技術部門副社長は、「第5世代(5G)スマートフォンに対する強力な需要がスマートフォン用メモリチップ市場にとって追い風の役割をした」とし「しかし、継続的な非メモリ半導体の供給不足が、今後のメモリ半導体市場の見通しを悪化させかねない」と分析した。



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