尹錫悦候補
韓国・京畿道城南市島村洞(キョンギド・ソンナムシ・ドチョンドン)の土地を購入する過程で通帳残高証明書を偽造した疑いなどを受けている尹錫悦(ユン・ソクヨル)国民の力大統領候補の義母・チェ氏(74)が23日、第1審で懲役1年を宣告された。
議政府(ウィジョンブ)地方裁判所刑事8単独パク・セファン判事はこの日午前、宣告公判を開き、私文書偽造及び偽造私文書行使、不動産実名法違反の疑いで起訴されたチェ氏に懲役1年を宣告した。
裁判部は「偽造した残高証明書の金額が巨額であり、数回にわたり犯行を行い、上記残高証明書を証拠として提出し、裁判の公正性を阻害しようとした」とし、「借名で不動産を購入し、かなりの利益を得たものとみられる」と、量刑の理由を述べた。
ただし、「文書の偽造部分について自白しており、現在高齢で健康状態が悪い点などを酌量した」と付け加えた。
また、チェ氏に対して「控訴審の保釈で釈放されて不拘束状態のため、別途拘束令状を発付しない」とし、法定拘束を行わなかった。
チェ氏は2013年4~10月、島村洞の土地購入過程でアン氏(59)と共謀して銀行に347億ウォン(現レートで約33億円)を預けたように通帳残高証明書を偽造し、これを行使した疑いで起訴された。該当の土地を購入した際にアン氏の娘の夫などの名義で契約し、登記した疑いもある。
崔氏を手伝い、残高証明を偽造した疑い(私文書偽造)で起訴されたキム氏(44)には懲役6月、執行猶予2年が宣告された。
チェ氏はこの日、実刑が宣告されると衝撃を受けたように席に座り込み、しばらく立ち上がらなかった。チェ氏は法廷を出て、心境を問う取材陣の質問に何も答えなかった。
一方、崔氏は療養病院の違法開設と療養給与不正受給の疑いでも起訴されており、現在ソウル高裁上訴審の宣告を控えている。第1審で懲役3年を宣告され、法定拘束されたが、今年9月に保釈され、不拘束状態で裁判を受けている。