火元とみられる場所付近を調べる此花署員ら(大阪市此花区で、2021年12月8日撮影)
大阪市此花区の人工島・舞洲(まいしま)にある「日立物流西日本」の物流倉庫で発生した火災で、大阪府警は15日、府内に住む派遣社員の少年(19)を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。火災では消火活動が難航し、発生から5日後に鎮火した。少年は当時、倉庫で働いており、「ターボライターで火を付けた」と容疑を認めているという。
発表では、少年は昨年11月29日午前8時35分~45分頃、6階建て物流倉庫(約5万3000平方メートル)1階に置いていた段ボール製の荷台に放火し、倉庫を全焼させた疑い。「同僚から暴行を受けて一緒に働きたくなかったので火を付けた」と供述しているという。
倉庫内には当時、従業員ら約130人が勤務していたが、周辺で煙を吸った女性以外にけが人はなかった。
同社が入る大阪市西淀川区の別の倉庫では今月14日に火災があり、現場にいた少年が、二つの倉庫への放火を認めたという。
日立物流は「暴行の事実は把握しておらず、事実関係を調査する」としている。