高校生活は友達関係が広がる分、悩みもつきません。「心がつらい、苦しい」と感じること、ありますよね。臨床心理士でスクールカウンセラーの大倉智徳さんに、読者の高校生からLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」に寄せられた悩みに答えてもらいました。
【お悩み】今まで仲が良かった友達と気まずい
仲良しだった友達が、急に冷たくなった……(写真はイメージ)
仲良しな友達の私への態度が、急に冷たくなりました。他の友達には笑顔で話したり大笑いしたりしてるのに。
そこで「なんでこんな態度を取ってるのか」を聞きました。私が何かしたなら正直に言ってほしいと。そして友達が思ってること、嫌だと思ったことを話してくれました。もちろん、私が嫌な思いをさせていたことには変わりないので、まず先に謝り、「急にあんな態度を取られたのが嫌だ」ということも伝えましたが、相手は無視。
その後、学校で話すこともなくなり、寂しいしつらいです。お昼ご飯のときはその友達のほかにもう1人一緒にいて3人ですが、とても気まずいです。ペアワークとかのときも余りそうで怖いです。親にも相談できず、学校に行きたくないです。どうしたらよいですか? できるのならまた友達と大笑いして話して、仲良くお弁当も食べたいです。(高校3年・女子)
「常に仲良く」は難しい
友達と常に仲良くするというのは、なかなか難しいことです。元々別の人間なので、気が合うところばかりではなく、考え方が違うところも多いはず。気持ちがすれ違ってしまったときの、友達との関係修復の糸口について考えてみたいと思います。
すぐには許せない状況かも
許す心境になるまで時間がかかることも(写真はイメージ)
私がお話を読んで気になったのは、「友達が話してくれた“嫌だと思ったこと”はどういった内容だったのかな?」ということです。
嫌だと思ったことが友達のコンプレックスや価値観に反すること、例えば「これは大切」「譲れない」と強く思っていることであると、友達は許す心境になかなかなれない可能性があります。相手があなたの謝罪を受け入れて落ち着くまでは、距離を取って、待ってあげたほうがよいのではないかと思いました。
また、気持ちが落ち着いてくる時間も人それぞれ。仲直りすることが苦手な人であったりすると、あなたが思っているよりも時間が必要なことがあるかもしれません。