長渕剛、体調不良乗り越えライブ敢行!“対中強硬派”平野雨龍氏を招待し政治的信条が明らかに

シンガーソングライターの長渕剛が、11月15日に予定されていた『ポートメッセなごや』での2DAYSライブ初日公演を体調不良のため中止したものの、翌16日には予定通りステージに立ちました。自身のInstagramで、ライブ前に脱水症状と目まいに襲われ、救急外来に運ばれたことを告白し、ファンからは心配の声が上がっていました。しかし、その16日のライブ会場には、ある意外な女性の姿があり、長渕の政治的スタンスに新たな注目が集まっています。

長渕剛、体調不良からの復活と平野雨龍氏の登場

長渕剛は、公演中止の翌日、万全ではないながらもステージに立ち、多くのファンを安心させました。その会場に足を運んだ人物の中に、2025年の参院選に東京選挙区から無所属で出馬し、「対中強硬政策」を訴えていた平野雨龍氏がいました。平野氏は、中国人に対する入国規制の強化や中国資本による土地買収の規制強化、帰化制度の厳格化といった政策を掲げ、23万票を獲得しながらも落選したことで知られています。

「対中強硬派」平野雨龍氏、長渕からの招待と感謝を告白

平野氏は11月17日に自身のX(旧Twitter)を更新し、「長渕剛さんからライブにご招待いただきました」と明かしました。投稿では、「20代の頃、どうしようもないほど苦しくて、心が折れそうだった時、私を支えてくれたのが『STAY DREAM』でした。長渕さんの歌にどれだけ救われ、どれだけ前に進む力をもらってきたか、言葉では言い尽くせません」と、長渕の音楽が自身にとって大きな支えであったことを告白しました。終演後には長渕本人とも話す機会があり、「その温かいお人柄に触れ、胸が熱くなりました。また明日から頑張ろう そう思わせてくれる時間でした」と感動を綴り、ツーショット写真と共に、長渕直筆のサインとメッセージが入ったパンフレットも公開しました。メッセージには「平野雨龍様」に続き、「今日はわざわざ来ていただいてありがとうございました。日本が前進しますように…」との一文が確認され、長渕の日本の未来に対する思いが垣間見えます。

長渕剛(写真・共同通信)長渕剛(写真・共同通信)

長渕剛の「愛国心」と政治的メッセージ

長渕剛はこれまでも、政治的なメッセージを発信してきたアーティストとして知られています。2022年9月の札幌芸術劇場でのライブでは、「北海道という街は、その昔、開拓民たちが一生懸命に開拓した街だ。お願いだから、この自然に満ち満ちたこの土地を外国人に売らないでほしい!」と熱く語り、外国人による土地買収への危機感を表明しました。彼の楽曲には日本や愛国心を歌ったものが多く、ライブ会場では日の丸の国旗を振るファンが見られることも特徴です。

一方で、長渕自身はSNSなどの公的な場で特定の支持政党を明かしたことはなく、具体的な政治的思想は不明な点も多くありました。2023年3月に配信されたABEMAの特番『君たちが未来だ! 長渕剛が遺すメッセージ』では、対談相手の参政党の神谷宗幣代表と肩を組んでヒット曲『Myself』を歌うシーンもありましたが、参政党支持を明確に表明した記録はありませんでした。それだけに、今回「対中強硬派」で知られる平野氏をライブに招待したことは、長渕の政治的信条をこれまで以上に明確に示唆する出来事であると言えるでしょう。

平野氏が次の選挙への出馬を明言していることを踏まえると、長渕からの招待は彼女にとって強力な援軍となる可能性も秘めています。今回の出来事は、長渕剛というアーティストが持つ影響力と、日本の政治・社会問題への関心の深さを改めて浮き彫りにしました。