「お母さんに何かあったら心が折れて…」立てこもり医師殺害 66歳容疑者”母親中心”の生活


立てこもり11時間 散弾銃で医師殺害

「お母さんに何かあったら心が折れて…」立てこもり医師殺害 66歳容疑者”母親中心”の生活

FNNプライムオンライン

1月27日、埼玉・ふじみ野市で男が医師を人質にとり、約11時間立てこもった事件。
警察は29日、医師の鈴木純一さん(44)に散弾銃を発砲し殺害した疑いで、渡辺宏容疑者(66)を送検した。

【画像】事件が起こった家の内部はこうなっていた

渡辺容疑者は、亡くなった母親の遺体を前に

渡辺容疑者:
まだ生き返るかもしれないので、心臓マッサージをしてほしい

と鈴木医師に要求していたことが、30日 新たにわかった。

今も規制線が張られた容疑者の自宅で、一体何が起きていたのか?
Mr.サンデーは、この家の内部の写真を独自入手。
さらに、渡辺容疑者を知る人物を取材。見えてきたのは、母親に対する強い執着だった。

独自入手 容疑者自宅の内部写真

リポート:
午前7時58分です。一気に緊張が高まっていくのが確認できます。
確保?確保という情報が、こちらの現場にも伝わってきました

捜査員らが、玄関から突入。
中へと入っていくと、すぐ右手には6畳の和室。
その部屋に、散弾銃で胸を撃たれた鈴木医師があおむけの状態で倒れていた。

ベッドの上には、事件前日に死亡した渡辺容疑者の母親の遺体があったという。
さらにベッドには、散弾銃1丁も置かれていた。
そして渡辺容疑者は、ベッドと窓の間に身を潜めていたという。

胸部に銃弾を受けた鈴木医師は即死だったとみられ、他に、腹を撃たれた理学療法士の男性が重傷。顔に催涙スプレーをかけられた医療相談員が軽傷を負った。

近所の住民:
銃声がなる5~6分前ぐらいに何か文句を言ってた。しばらくしたら銃声が聞こえて、パンって。”この音おかしいな”というところから外出たら(人が)倒れてて、(理学療法士の男性は)「痛いよ、痛いよ」という言葉しか発していなかった

事件の前日、鈴木医師は、渡辺容疑者の自宅で母親の死亡確認を行っているが、「線香をあげに来てほしい」と渡辺容疑者が時間を指定し、鈴木医師やスタッフら7人を呼び出したという。

そして事件当日、渡辺容疑者は鈴木医師に対して…

渡辺容疑者:
まだ生き返るかもしれないので心臓マッサージをしてほしい。蘇生措置をしてほしい

鈴木医師が、蘇生はできないことを説明すると、渡辺容疑者は散弾銃を発砲したという。

父親が、鈴木医師の訪問診療を受けていたという女性は…

父親が鈴木医師の訪問診療を受けていた女性:
(鈴木医師は)もうすっごい良い先生。悩みをきいてくださったり、本当に明るい先生。人のために、治してあげようと思っているのに、なんでこういう形で亡くならなくちゃいけないのかなって思います

この地域の医師会の会長も…

埼玉・東入間医師会 関谷治久会長:
鈴木先生のクリニックでは、300人の訪問患者さんを持ってらっしゃるんですね。それだけで十分、鈴木先生のお人柄、それから診療の仕方が分かると思うんですよね



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