岸田文雄首相、バイデン米大統領(ロイター=共同)
米国が、ロシア軍がウクライナに侵攻した場合に備え、ロシアへの経済制裁を検討するよう日本側に求めていることが分かった。ロシア軍が侵攻した場合、米国や欧州連合(EU)は制裁発動を警告する。日本は米側に対応を留保している。制裁方針を打ち出せば、北方領土交渉を含め停滞する日ロ関係がさらに悪化しかねないとの懸念がある。複数の日米外交筋が5日、明らかにした。
「神聖な義務」「破壊的な措置だ」東欧への米軍増派で緊張
米国の要請の背景には、日本を含めた「法の支配」を重視する国と結束して対ロ包囲網を築き、ロシアに侵攻を思いとどまらせる狙いがある。日本が先進7カ国の一員として、どこまで米側と足並みをそろえられるかが焦点となる。