「安定した低空飛行をつぶされた」 引きこもり18年、母と姉を殺害した男の言い分

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「安定した低空飛行をつぶされた」 引きこもり18年、母と姉を殺害した男の言い分

千葉地裁で判決理由を聞く男=イラスト・永井なずな

 ▽「昔から小ばかにされていた」

 男は姉と妹の3人きょうだいで、両親に育てられた。母は子育てを機に編集関係の勤め先を辞め、在宅で校閲の仕事を始めた。デザインの仕事をする姉は同僚と婚約し公私とも充実。明るく社交的で、言いたいことをはっきり言う性格だった。

 一方、男は幼少期から周囲との違和感を抱いていた。幼稚園では、教諭から母が「自閉症か」と尋ねられたこともあったという。母と姉については、昔から小ばかにされ、否定されたと話し「連携して神経を削ってきた」と千葉地裁の法廷で振り返った。

「安定した低空飛行をつぶされた」 引きこもり18年、母と姉を殺害した男の言い分

男が18年引きこもり生活を送った家=千葉県流山市

 流山市で過ごした小中高時代を通し、周囲にはなじめなかった。大学進学を機に、晴れて東京で1人暮らしをスタートさせたが、次第に「無理だな」と思うように。3年次に進級できず、退学して実家に戻り、引きこもり生活が始まった。

 ▽生活費はお年玉の3万円

 実家に戻ってからは、「嫌みが多くて苦手」な母と、「空気のような存在」の父と、祖母との4人で暮らした。仕事は約4カ月間、倉庫作業をしただけ。眠くなったら寝て、目が覚めたら起きる。2階の自室から1階に行き、母が用意した食事を持って自室に戻り、食べた。友人はおらず、家族との会話もない。家族と一緒に食事をしたのは18年間で1、2回だけだったという。

 生活に必要な費用は、両親から毎年もらうお年玉、計約3万円。たまに散歩に出かけた。それ以外は自室にこもってインターネットで動画鑑賞。「引きこもって以降は声を上げて笑うことはなかった」

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