男女2人が倒れているのが見つかった集合住宅付近を調べる警察官=大阪府高槻市で2022年2月14日午後10時20分、山崎一輝撮影
14日午後6時ごろ、大阪府高槻市登美の里町の3階建て集合住宅の通路で、住人の女性(40)と20代くらいの男性が倒れているのが見つかった。女性は後頭部に殴打痕、男性は胸に刺し傷があり、2人とも意識不明の状態で救急搬送された。男性が宅配業者を装って2階の女性宅に押し入ったとの目撃情報があり、大阪府警高槻署が殺人未遂事件とみて詳しい経緯を調べている。
府警によると、女性宅には事件当時、女性と10代の娘がいた。娘の府警への説明では、宅配業者を名乗る男性が段ボールを抱えながら女性宅を訪問。女性は男性が室内に押し入ってきたため抵抗。男性が転倒した際に娘は逃げ出した。娘にけがはなかった。
娘は近隣住民に「泥棒に入られた」と110番を依頼。その直後に再び現場に戻ると、女性と男性が自宅前の通路で倒れていた。娘は府警に「男性とは面識がない」と説明しているという。
現場は阪急京都線富田駅の南東約600メートルのマンションや民家が建ち並ぶ住宅街。集合住宅の近くに住む80代の女性は「夕方に雨戸を閉めようとしていたら、女性の声で『ぎゃー』と悲鳴が聞こえた。しばらくするとパトカーがたくさん来て驚いた」と話した。【安元久美子、郡悠介、古川幸奈、清水晃平】