「ヒューヒューだよ!」──この言葉は、今、牧瀬里穂さん(53歳)が夫NIGOさん(54歳)に贈りたい気持ちを最もよく表しているかもしれません。NIGOさんが2010年に設立したライフスタイルブランド「HUMAN MADE」が、11月27日に東京証券取引所のグロース市場に新規上場を果たし、日本のファッション業界に新たな歴史を刻みました。この快挙の裏には、夫婦の深い絆と、牧瀬さんの献身的な支えがありました。
急成長「HUMAN MADE」とNIGO氏の巨額資産
「HUMAN MADE」は、日本のファッションブランドとしては異例の急成長を遂げています。2021年1月期には18億円だった売上高が、今年の1月には112億円を突破。その飛躍的な成長が今回の新規上場へとつながりました。上場初日の取引終了後の初値は公開価格を大幅に上回り、時価総額は約800億円に達したと報じられています。NIGOさんは筆頭株主である自身の会社と個人の持ち分を通じて、この上場により巨額の資産家となりました。
上場の翌日には、ブルガリホテル東京で祝賀ランチ会が開催され、多くのファッション関係者が出席しました。NIGOさんの隣には牧瀬さんが座り、時折彼の肩に手をかけて微笑む姿は「おしどり夫婦」そのもの。牧瀬さんは今や、芸能界でも屈指のセレブ妻としての地位を確立したと言えるでしょう。
奇跡の50代を迎えた牧瀬里穂氏のインスタグラムからの写真
大ブレイクからの「スーパー玉の輿婚」、そして暗雲
牧瀬里穂さんは1989年のJR東海「クリスマス・エクスプレス」CMで大ブレイクし、一躍国民的アイドルとなりました。1992年に出演したドラマ『二十歳の約束』での「ヒューヒューだよ!」というセリフは流行語となり、彼女の存在を不動のものにしました。その後、2008年に裏原宿系ファッションのカリスマプロデューサーであるNIGOさんと結婚。当時のNIGOさんは数多くの仕事をこなし、愛車はロールスロイス、六本木ヒルズの最上階を衣装部屋に使うなど、そのライフスタイルは世間から「スーパー玉の輿婚」と称されました。
しかし、結婚前後からNIGOさんが経営していた会社の資金繰りが苦しくなり、2011年には43億円もの負債を抱える事態に陥ります。夫婦の未来には暗雲が立ち込め、子供がいなかったこともあり、この頃には離婚危機が囁かれるようになりました。
牧瀬里穂の献身的な支えと夫の復活
そんな夫の苦境を目の当たりにし、牧瀬さんは芸能活動を本格的に再開します。BSの番組出演やヘアカラーのCM出演など、一時的に家計を支えたいという強い思いがあったと言われています。また、茶道や陶芸といった共通の趣味をNIGOさんと共に楽しむことを勧め、精神的な面でも彼を鼓舞し続けました。
妻の献身的な支えと努力が実を結び、NIGOさんのビジネスも再び軌道に乗り始めます。得意のアパレル分野でユニクロやアディダスといった世界的なブランドとのコラボレーションを成功させ、見事な完全復活を果たしたのです。
セレブ生活への回帰と感謝の証
2016年には、バラエティー番組で東京タワーを一望できるタワーマンションの自宅を公開するなど、夫婦はすっかりセレブ生活を取り戻しました。さらに、京都の別荘には、牧瀬さんの名前から一文字を取った「瑞穂庵」という茶室を特注であつらえるほどのこだわりを見せました。NIGOさんは、苦しい時期を共に乗り越え支えてくれた牧瀬さんへの感謝が非常に大きいようで、「彼女にならどれだけお金を使っても使い足りない」と語るほどだと言います。
今回の「HUMAN MADE」の上場は、夫婦にとって新たなセレブ生活のレベルが上がる合図とも言えるでしょう。牧瀬里穂さんの献身的な支えと、NIGOさんの類稀なる才能が織りなす成功物語は、多くの人々に感動と希望を与えています。
参考文献
- 女性セブン2025年12月18日号





