苦境のJR東日本に副収入? 葛飾区の「貨物線」にいま注目が集まる理由

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都内の1日数本しか走らない貨物列車

苦境のJR東日本に副収入? 葛飾区の「貨物線」にいま注目が集まる理由

新金線(画像:写真AC)

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「新金線なんて聞いたことない」との声も多いかもしれないが、この貨物線、フーテンの寅さんや漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「キャプテン翼」といったそうそうたる国民的コンテンツの「聖地」として名高い葛飾区の真ん中を縦断する、総延長約7kmの単線路線だ。同区北部を横断するJR常磐線(亀有駅や金町駅)と同じく、南部を東西にかすめるように走るJR総武線(新小岩駅)を結ぶ短絡線。

 ちなみに命名は「新小岩」と「金町」の頭文字から。1924(大正13)年の開通でもうすぐ100歳。現役だが、23区内にありながら貨物列車が1日に数本通るだけで、利用率が低過ぎる交通インフラでもある。

 旅客電車を走らせる着想は1950年代に持ち上がっていた。同区の鉄道網は前述のJR2路線に加え、中央部を東西に走る京成電鉄が担うが、反面この3路線を縦串で貫通する路線がなく、区内の南北移動はバス頼りで少々不便。そこでこれら問題を低コストで解決できる「裏ワザ」として注目され続けてきたのだ。

 同区は2030年度目標の「都市計画マスタープラン」を推進中で、新小岩・金町の両地区を中核拠点に指定。ちょうど両者を直結する形の新金線を旅客化することは、極めて有意義だと見ている。超高齢化も念頭に置いた交通網整備で魅力度を高め、今後熾烈(しれつ)さを増す「自治体サバイバル」で生き残ろうという戦略もにじませる。

 一方、JR東日本は同区が実現を叫び続ける新金線の旅客化について、協力の意向を一応示してはいるものの、積極的とは言い難いスタンスだった。区や都が全部お膳立てしてくれるならいいといった感じである。

 ところが状況はコロナ禍で一変。鉄道利用客の激減が今後とも続くことも予想され、収益悪化が避けられないなか、利用頻度の低い新金線に電車を走らせれば、わずかでも線路使用料という副収入が見込めるのである。

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