
今月16日にプーチン大統領と会談したブラジルのボルソナロ大統領(AP)
ブラジルのボルソナロ大統領が27日、ロシアのプーチン大統領とこの日に2時間にわたって“会話”を交わしたことを会見で公表。AP通信が報じているもので、会話がどのような形で交わされたのかは明記されていない。
【写真】柔道着を着てストレッチするプーチン大統領
ボルソナロ大統領は今月16日にモスクワでプーチン大統領と会い、2時間にわたって会談。この日に交わされたとされる“会話”を受けて、24日に始まったウクライナ侵攻について「ロシアには大量殺りくを行う意思はなく、ウクライナのいくつかの地域では90%の人たちがロシアと親しくなることを望んでいる」と紛争当事者の状況について述べた。
さらにウクライナのゼレンスキー大統領については「国民は国の運命を1人のコメディアンに託してしまった」と間接的ながら批判したが、ロシアに対しては「政府としては中立の立場を変えない。戦いの影響がブラジルにおよばないことを望んでいる」として、今回の侵攻に関して批判や非難をしない姿勢を示した。
ただしこの日の両国首脳間における“会話”についてブラジルの外務省側は存在そのものを否定。16日にモスクワで会ったときに話した内容ではないか、という見方を示している。
なおウクライナ政府は同日、ロシアの侵攻のよって現時点で子ども14人を含む352人のウクライナ国民が死亡し、1684人が負傷したと発表している。