斎藤八段敗れ、全勝挑戦ならず 名人戦A級順位戦の最終対局

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斎藤八段敗れ、全勝挑戦ならず 名人戦A級順位戦の最終対局

糸谷哲郎八段に敗れ、感想戦で対局を振り返る斎藤慎太郎八段=静岡市葵区の浮月楼で2022年3月3日午後9時47分、小出洋平撮影

【豊島九段と力戦 斎藤八段が名人挑戦権】

 終局後、斎藤は「今期は中盤まで集中して指すことができたが、最後の2局は集中力を欠いた。昨年の七番勝負でも本局でも課題があったので、一番いい状態で七番勝負に臨みたい」と語った。

 斎藤は初挑戦を決めた前期の順位戦も8勝1敗だった。七番勝負は1勝4敗で敗れ、名人奪取はならなかったが、2期続けて好成績での挑戦となった。

 8回戦を終えた段階で、B級1組への降級は2勝6敗の羽生善治九段(51)と1勝7敗の山崎隆之八段(41)の2人に決まっている。羽生のA級在籍は連続29期で止まり、山崎は1期で降級となった。B級1組からの昇級者2人は9日に決まる。同組ではここまで藤井聡太王将(19)が9勝2敗で首位、稲葉陽八段(33)と千田翔太七段(27)が8勝3敗で追っている。【山村英樹】

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