アンナ・ミッツェルさん
ロシアによるウクライナ侵攻について言及したウクライナ人YouTuberが突如、号泣。その様子にロシア人YouTuberもたまらず涙を流し、互いを思う両者に姿にネットから「悲しい」「こっちまで泣けてくる」「泣かないで」などの反響が多数寄せられる一幕があった。
【映像】感情が抑えきれずあふれ出る涙
13日、ABEMA『ABEMA的ニュースショー』では、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、日本に居ながら反戦を訴えるウクライナ人とロシア人のYouTuberによる議論が行われた。その中で、ウクライナのキエフ出身で2児の母。現在はモデルやタレント、さらにYouTuberとして活躍するアンナ・ミッツェルさんが流した涙を機に、空気は一変した。
涙があふれ出る場面も
「緊張が高まっていたうえで、まさか侵攻になるとは思っていなかった。知ったときはショックで、数日は『え、本当ですか?』と。恐怖というかパニックというか、ショックの方が大きかった」
今回の件についてそのように切り出したアンナさん。家族や親せきについて問われると「現在は両親がキエフに居て…」と話したところで声を詰まらせると「お父さんの脚が、脚というか、全体的に体調が悪いので…。(家族や親せきはキエフに)残ることになりました。すみません…今日は泣くつもりではなかったのですが」と声を絞り出した。
さらに現在の家族とのやり取りについても問われたアンナさんは度々声を詰まらせながら「現在は…(涙)無事です」と短く答えた。そんなアンナさんの様子を見ていたロシア人YouTuber・ピロシキーズの中庭アレクサンドラさんは両手で顔を覆うようにしてこらえきれずに涙を流した。
先月27日、ウクライナ人による反戦デモを取材したラナさん
また、ロシア人YouTuberラナさんとの関係についても問われたアンナさんは「ラナさんね…嫌な気持ち。感情的になるのも仕方ないと思うし。知り合いだし、凄く大好きな人だけど、(ロシア軍がウクライナへ)侵攻を始めてから、その日からすぐにテレビ局に入って通訳とか、色々な仕事をしている。ラナさんに関しての連絡はしなかった。そこまで気が回っていないので、(ラナさんが)YouTubeを通して反戦の声を上げることと、デモに参加することも凄く感謝しています。ピロシキーズさんの2人にも、やはり自分が危ない目に遭うかもしれず、海外にいても完全に安全とは言えない。それでも声を上げてくれて、勇気を出して言ってくれて感謝しています。ありがとう」と本音を明かした。
ラナさんは先月27日、東京・渋谷で行われたウクライナ人による反戦デモを取材。親や親せきがウクライナにとどまっており、いとこが戦争に行ったと話して涙を流すウクライナ人女性と涙ながらに無言のハグを交わしている。ラナさんは今回のロシア軍によるウクライナ侵攻に対して「皆さんに顔を合わせられない。ロシアがやっていることは、恥ずかしいとしか思わない」と述べていた。
そのことについてアンナさんは「どうやってウクライナ人に顔を合わせればいいか。(それに関しては)本当に心配はいらないので、沢山ハグしましょう」とラナさんに語りかけると「乗り越えられるから。皆で力を合わせれば…」と訴えた。
その様子を見たABEMAの視聴者からは、「悲しい」「こっちまで泣けてくる」「泣かないで」「辛いよね」など、多くの反響が寄せられていた。