
脱線した東北新幹線の車両の撤去作業をする作業員ら(20日、宮城県白石市で)=代表撮影
JR東日本は21日、最大震度6強を観測した福島県沖の地震により東北新幹線で電柱の損傷など約1000か所の被害が生じ、全線再開が4月20日頃になるとの見通しを発表した。全線再開に要する期間としては東日本大震災の49日間に次ぐ長さとなる。
運休中の那須塩原―盛岡のうち、安全が確認できた那須塩原―郡山と一ノ関―盛岡は今月22日から臨時ダイヤで再開する。
JR東によると順次、復旧作業を進めており、運転再開は郡山―福島が4月2日頃、仙台―一ノ関が4月4日頃の見通し。福島―仙台は脱線車両の撤去に約2週間かかる上、設備の被害も大きく4月20日頃となる。
また、JR東は脱線事故で乗客75人にけがはなかったとする発表を修正した。乗客3人から打撲などの軽傷を負ったとの申告があったという。新幹線の脱線によるけが人は初めて。