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気象衛星ひまわりが観測した「噴火浅根」の噴煙(28日午前0時頃、気象庁提供)
(写真:読売新聞)
小笠原諸島・北硫黄島の西約7キロの海底火山「噴火浅根」が27日午後、噴火した。気象庁は周辺海域に噴火警報を発表し、噴石や噴煙、軽石などの浮遊物への注意を呼びかけている。
気象庁によると、気象衛星ひまわりの観測では、27日午後6時頃から噴煙が確認され、午後11時半頃に約7000メートルの高さまで上がった。28日午前も噴煙を上げ続けている。火山灰は火口から北東方向に流されており、東京都小笠原村母島の南海上まで到達すると予想される。
小笠原諸島では昨年8月、南硫黄島近くの海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」が噴火。大量の軽石が沖縄県や伊豆諸島などに漂着する被害が出た。噴火浅根は1930年代から45年にかけて複数回噴火した記録がある。