ふくふくさんのブログ「発達凸凹な子供たちが可愛すぎます!【6】」から=発達凸凹な子供たちが可愛すぎます!
まわりの子どもと比べて自分の子は発達が遅い、お友達とのコミュニケーションが苦手……。我が子の成長に違和感を持っていた女性が、インターネットで見つけたのは「発達障害」という言葉でした。「これって私のことではないか」と、過去の自分の生きづらさと重なり、大人になって初めて自分の発達障害に気付きました。同じように生きづらさを持つ子どもの親として、ブログでマンガ投稿や、インターネットラジオで発信しているふくふくさんに、周りへの伝え方について聞きました。(withnews編集部=橋本佳奈)
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<発達障害>
発達障害は、生まれつきの脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態。興味や関心に偏りがあったり、コミュニケーションでの自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ることが苦手な「自閉症スペクトラム障害」(ASD)や、発達年齢に比べて落ち着きがなかったり注意が持続しにくい「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」、全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難がある「学習障害(LD)」などがある。文部科学省の調査(2012年)によると、全国の公立小中学校の通常の学級に、発達障害の可能性のある子どもは6.5%在籍している。
(厚労省・文科省HP参照)
他の子と比べてしまうと
2015年に長女を出産したふくふくさん。1歳半健診のときに、ほかの子どもたちと比べて発達が遅いことを実感します。
出産するまで他の人の子どもとふれあう経験がなく、「何歳くらいにこのくらい成長している」というのがどの程度か分かりませんでした。それが、1歳半健診のときに自身の子どもで目の当たりにすることになったのです。
育てで気づいた自らの発達障害
長女は、一般的な何カ月で首がすわる、つかまり立ちする、というのが、どれ一つ追いつけてないなという違和感がありました」
インターネットで当てはまるワードを検索すると、出てきた言葉が「発達障害」でした。「発達障害って何だろう」とチェックリストを見ていくと、気づいたのが「これって私のことではないか」ということ。
ふくふくさんは子どもの頃から他の人たちとのコミュニケーションに苦労し、生きづらさを感じてきました。子育てをしながら自らの発達障害を発見することになったのです。
長女(6)と長男(4)はともに、言葉で思いを伝えることが苦手です。衝動的に物を口に入れたり、家にある絵本の多くを破ってしまいます。
長女は、言葉を出すのがゆっくりで、思っていることを表現できないとかんしゃくを起こすことがあるといいます。長男は、多動の傾向があります。自分のペースを乱されるのが苦手で、友達におもちゃを取られたりすると、引っ張り合いになってつかみかかることもありました。
子どもたちは、幼稚園に通いながら、療育(発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援する行政のサポート)も受けています。
長女とふくふくさん自身に診断名がついたのは、昨年でした。長女が年長になり、小学校の普通級に入るかどうか決めるため、診断が必要となったためです。
長女の1歳半健診や幼稚園での生活などで他の子どもより発達が遅れていることを実感しました。長女が友だちの輪に入れずコミュニケーションが取れないのを見て苦しくなることもあったといいます。「もし、発達障害だということが見落とされ、大きくなってから、いじめにあったり、不登校になってしまってから発覚するのでは遅いと思っていました。だから、発達障害なのであれば1日でも早く、病院への通院や療育など、必要なサポートを受けさせたかった」
しかし、診断名がついた後は、どう対応したら良いか明確になり、すっきりしたといいます。