10日18時55分、東京都と気象庁は、都内を流れる目黒川に対し「氾濫危険情報」を発表しました。これは警戒レベル4に相当し、今後、河川氾濫により浸水が発生するおそれが非常に高まっている状況です。目黒川流域にお住まいの方は、避難指示発令の目安となるこの情報を基に、直ちに身の安全を確保する行動をとってください。
東京都 目黒川の氾濫危険情報発表時の水位グラフ
目黒川の氾濫危険情報とは(警戒レベル4)
この情報が発表されたのは、目黒川の水位が危険なレベルに達し、今後氾濫するおそれが高いと予測されるためです。水害警戒レベルで「レベル4」にあたり、市区町村からの「避難指示」発令の目安となります。流域では浸水被害の可能性が非常に高く、特に地下施設や低地の建物は、急速な浸水に厳重な警戒が必要です。建物の二階など、浸水しにくい安全な場所への垂直避難も有効な手段です。
氾濫危険情報時の具体的な避難行動
氾濫危険情報が出たら、いつ河川氾濫が起きてもおかしくない切迫した状況です。速やかに以下の行動をとってください。
- 情報収集: テレビ、ネット、防災アプリなどで気象や自治体情報を常にチェックし、状況の変化を把握しましょう。
- 避難準備: 自治体から避難指示が発令される可能性が高い段階です。避難所に持って行く可能性のある飲食品や貴重品などを事前に準備し、すぐに避難できる体制を整えてください。
- 避難先・経路: 自治体の指定避難所の他、安全な親戚・知人宅、高層階にあるホテルなども避難先候補に含めましょう。避難経路は、増水した川の近くや冠水が予想される場所を避け、安全なルートを選んでください。想定ルートが使えない場合に備え、複数の代替経路も確認しておくことが重要です。
- 自主避難: 危険を感じたら、自治体からの指示を待たず、自分の判断で安全な場所へ自主的に避難を開始することが、命を守る上で最も大切です。
- 安全第一: 避難する際は、近所の人と声をかけ合い、可能であれば複数人で行動しましょう。ただし、夜間や視界の悪い時間帯の無理な避難は危険です。安全確保が難しい場合は、自宅の二階など、より安全な場所へ垂直避難することも検討してください。
- 情報共有: 大雨などで警報が聞こえにくい場合があります。周囲の人々、特に川の近くにいる家族や知人に、電話やSNSなどで危険が迫っている情報を積極的に伝達してください。
これらの行動で、自身と周囲の安全を守りましょう。
水害・洪水の警戒レベルと避難行動の目安を示す図解
目黒川に「氾濫危険情報」が発表され、危険な状況です。警戒レベル4相当の情報として受け止め、速やかに安全な場所への避難行動を開始するか、自宅の安全な場所(二階など)へ移動してください。今後の情報にも厳重に注意し、命を守る行動を最優先に。