札幌市役所
札幌市から委託を受け、西区の三角山でクマの巣穴を調査していた団体職員の男性2人がクマに襲われ、軽傷を負った事故で、市は1日、巣穴の中に体長30~40センチほどの子グマ2頭がいるのを確認したと発表した。冬眠中に生まれたとみられる。事故後、市は「クマの痕跡を発見できなかった」としていたが、同日、道立総合研究機構、猟友会と改めて調査し、判明した。
巣穴には男性2人を襲ったとみられる母グマはおらず、戻ってくる可能性がある。市は同日、監視のため、入り口付近にセンサーカメラを設置した。登山道は当面、全面閉鎖を継続する。
道は同日、ヒグマ注意報を発表した。昨年、死傷事故が多かったことから今年度から運用予定だったが、年度初日からの運用となった。市町村や道警など関係機関に注意喚起し、今後、情報発信や車両によるパトロールを実施する。